苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

On The Trail At Shiso Sep. 27th, 2020

ちょっと気取ってタイトルを英語表記にしてみました。
検索で引っかかって外国の方も見てくれないかな・・なんて。
だけどそうなったら英語版を書かなければダメか。


さて、この日の天気予報は基本的に北部は雨、南部は晴れだったので、本妻である但馬・氷ノ山周辺は諦めて、やや南下して愛人の宍粟(しそう)に決めました。
ちなみに宍粟は播州の一部で「晴れの国岡山」と隣り合っていて、そのせいか他が雨でもここは晴れというパターンがよくあります。


前回もこの近くに来ており、くだんの素晴らしい林道を堪能したわけですが、今日はグッと趣を変えて、以前から気になっていた未踏ルート中心に走ってみます。
結論を先に言うとあまり大きな結果は出なく、どれも探れど行き止まりのパターンを繰り返していて、もう頭の中がぐちゃぐちゃなので場所や名前は省きます。

大まかに言って私の行動パターンは、1)フラット林道巡り、2)絶景ポイント探し、3)未踏林道(作業道)探索の3つです。
どれもこれも好きなのですが、この未踏林道探索の楽しさは一種の麻薬みたいなものでしょう。
何年も誰も入っていないようは森の奥に独りで入り景色を独り占めしたり、巨木や動物たちと出会うのは本当にワクワクします。

それは時に行き止まりだからこそ味わえることも少なくはないと思います。

オンロードバイクにしか乗っていなかった時には、林道の入り口で「この先はどうなっているのだろう?」と思っていたのですが、今はその終点、登山道の出発点でその先を想像します。

時折こうしてスカッと広がる景色は、どんな有名展望台にも勝るとも劣らず、以前は「わあ、凄いなあ!」と思っていた景色も、今となればなんでその場所でそんなに感動していたのだろうと思わずにはいられません。
それだけそれ以上の、素敵に風景に出会えることが飛躍的に増えたことに他ならないからだろうなと思います。

初夏にかぐわしい香りを放つ杉の樹も、今はそれを感じさせてはくれません。

ほんのわずかですが、紅くなりかけている木立も現れ始めました。

どれもこれも名も無い忘れられたような道ばかり。

ですが時折、こうして素晴らしい雰囲気も味わえます。

こうして道が途絶えても・・・

また別な場所でのグリーンカーペットの先には・・・

冒頭の画像のこの場所のように、オンリーワンの風景が待っていることもあるんです。

ところで群生していたこの植物の名はなんでしょう?
どなたかご存知でしたら教えてください。

あと1か月もすれば、山々はすっかりとドレスチェンジ。

人工物は好きではないと常々言っていますが、たまにはこんな構造物も良いかな?
太陽光パネルや大型風車には全く賛成できませんが、これは生活と命を守るために仕方ありませんね。

さて、今回の一番の目的は、春先に一度探索をして途中で引き返したルートを、反対側から探ってみることでした。
何度か入り口を誤り、ようやくここにたどり着いたことで間違いはなさそうです。
基幹林道というのはよくありますが、基幹作業道という名は珍しいです、心がはやります。

そうそう、これですよ!
この道の雰囲気と造り方、バラスの種類が全く同じです。

気持ちも昂り進んでいったのですが、ああ・・しかし・・・

無情にも大きな崩落です。
一見大したことはなさそうですが、草の下には大きめな岩がゴロゴロしていて中央突破はかなり難しい。
一番簡単そうなラインは谷側という皮肉なパターンはよくあること。
前回退却した反対側も、数十mの間で山側は土砂と落石のキャンバー(斜面)、通れるラインは20cmあるかどうかで、谷は深く、落ちたら最後というもっとも苦手なパターンでした。
でもこの区間を制覇して解明すれば、このエリアでは屈指となること間違いなく、全体のルート構成にも大きく関わってきます。
悔しいなぁ・・、また特別チームを組んで再挑戦です。

なんやかんやしていながら「ん、なんか変?」と思い、サイドスタンドを見ればスプリングが折れて外れてしまっていました。

まあスタンド取付部や途中で折れてしまうよりマシで、応急処置で持っていたベロクロストラップで留めて走り続けます。

でもいつものように頻繁に停めて写真を撮るが面倒くさい!

ポイントだけは抑えてと・・・

あとは立木や切り株を利用しながら停めて、とある道を登り詰めると。

探索でのベストはその道が完全に抜けられることですが、その次は頂上まで到達すること。

なのにここでも無情に、こんなものが邪魔をしてせっかくの展望が台無し・・とほほ。


追記:この場所に着く手前で、MTBに乗っている方と遭遇して挨拶を交わしました。
『こんな所までスイスイ走られて、すごいですね〜!』と言うと『いやぁ、アシスト付きなんで楽勝です』とおっしゃっていました。
よくよく見れば、確かに最新のe-MTBではありませんか!
実はこれがコメント欄にあるように運命の出会いであったなどとは、この時点では全く考えが及んではいませんでした・・・。


そしてこの麓の廃れた別荘地は不気味でした。
あの峰山メイズや岡ノ上の入り口にある別荘地と同じ不動産会社が開発したようですが、たぶんかなり悪どい事をして破産したのでしょうね。


最後はそんなお口直しに、お馴染みの林道でこの景色を楽しみました。

枯れた立木が邪魔をしてくれてはいるのですが、ちょうどこの先が氷ノ山です。
この場所から残雪を被った姿を見るのが好きなんです。

その少し手前にあるのが「迷いの森」。
山崎方面から北上して来てもここに到達しますが、ほとんどの人は引き返す事でしょう、私もそうでした。


冷静な判断で微かな小径を辿れば抜けられる、お気に入りの森のひとつです。
ただルートを誤るとトラップに掛かるのでお気をつけくださいね。

麓の公園のモミジはまだまだ緑が美しく。

ほとんど刈り取りが終わった稲ですが、残ったところはたわわに実る「豊の秋」

家の中にもこんなお呼びでないヤツが現れて、その色から秋を感じさせてくれました。

さて、今回の完抜け作業道はこの中のどこかにあります。
高所恐怖症ではなく、アタック好きな方は是非どうぞ。
成功したらコソッと教えてくださいね。


じゃあねっ!

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