苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

6月の蒼い空、但馬の高原巡り 6/3

まるで梅雨末期のような大雨が過ぎ、この週末は心地良い天気。
だから言ったでしょ、本来の梅雨はまだこれからですって。
ともあれこのところ続いていた、平日晴れて週末雨のパターンは崩れてくれてやれやれです。
ただ起きてみるとなぜか頭痛が少し・・まあ気にしないでいきましょう。




走り出して10分ほど、ふとスマホを忘れたのを気がついて、トランポに引き返してリスタート。
大丈夫か、今日の自分?
柤岡高原を過ぎて照来高原(てらぎ)の放牧場の前を通ると、気品に溢れた?但馬牛たちとご対面♪
なんたって馬で言えばサラブレッド、世界でも最高級クラスの牛ですから。


最初は近寄って来られるとビクビクもんでしたが、本当に穏やかで目が可愛い!



一度体を撫でてみたいのですが、もしかすると牛さんにとって良くない菌を持っているかもしれないのでそれは御法度。
それにしても牛舎に閉じ込められた状態とは違って、こんな素晴らしいフィールドで暮らせるのは素晴らしいことですね。




まあ決して自然な寿命を全うできるわけではないでしょうが、命ある限りストレス無く過ごして欲しいと思います。



但馬牧場公園から中辻肥前畑林道へ。



いつもの場所は今の時期くらいがベストです。
キャンプをするのも最高に良さそうな場所ですが、夜になったらいろんな動物が現れて賑やかなことでしょう。



前日の雨の被害らしきものはほとんど無く、例年の5、6月と変わらない、ところどころガレが残る程度でしした。



ここは但馬エリア有数のスカイライン林道。
僕の中の自己定義では、こんなふうにこれから先の、あるいは走ってきた道が見渡せるような林道のこと。
ダイナミックさはいつも言っているように表の瀞川氷ノ山林道、裏の中辻肥前畑林道と双璧です。



木陰で暗い区間もほとんど無く、常に空が広いのも魅力🎵



ただひとつ注意するのは鹿がますます増えてきて、衝突だけは気をつけて!
数年前ですが、ここで小熊に遭遇したこともあります。



ここからその先の舗装林道畑ヶ平線にかけては滝銀座で、道のすぐ脇でもこんな滝がいくつか見られます。



抜けてから今日は丁字路を右折して103号線経由で上山高原に。
その手前から大好きな草原界の道🎵




ベリーショートではありますが、雰囲気を楽しめる人にとってはかけがえのないものであると思います。
路面と前しか見ない、ダートの走り屋さんにとっては物足りないかもしれませんケド。



ルートから外れてみると素晴らしい森が広がっています。
ここは松の木も多いのですが、その中でもこれは古老の大樹。
すでに枯れていて樹皮が剥がれているのがかえって大迫力です。




後で調べてみましたが、無理をすれば県道にも抜けられそう。
独りだと心許ないので、誰か一緒の時に大捜索してみましょう。



森を抜けて上山高原。
近年ススキの勢いがやや翳り、シダが多くなっている印象です。
以前はここでも放牧をしていたのですが、最近はあまり見ることが無いのはそのせいかもしれません。




その先の河合谷高原へ。
ここは鳥取県との県境付近です。


エンジンを止めると、カッコーとヒバリ、そしてウグイスの三重奏が奏でられています🎶
お好きな方は動画をご覧になり聴いてみてださい。




バッグからミニ三脚を取り出して自撮りで遊びます。



この時なんと財布をトランポ車内に忘れていることを気づきました・・。
なんでさっきスマホを忘れて戻った時に気づかなかったのだろう?
もーホントに最近は忘れ物が酷くて自分がコワイ。



ま、歳も歳ですから仕方ないかな?
逆に鈍感力が増加して、細かいことを気にせずあっけらかんと生きたいものです。




9号線に戻り、ずっと前から気になっていた作業道を探索します。
入り口は極めて怪しく躊躇するような雰囲気でしたが、意を決して進んでみると道自体はしっかりとしているようです。
このところ探索のスキルが上がっているのを感じていて、以前だったら撤退していたような場面でも、自信を持って行けるようになったきました。
それでももちろん、あくまで過信とならぬ様に慎重に慎重を重ねてじっくりと進みます。



常に最悪のケースを想定しながら、もしもこの場でバイクを置いて脱出しなければならない時は先に進むか戻るのか?そんなことも考えています。
冬場に山を歩いているのはそのための体力作りでもあります。



それにしても、この道かなりいいじゃない🎵



コレ、次のツーリングに使おうかな?



ここまで越えられないような倒木も無く、切ったのはこの細い枝だけ。



初めての道をソロで探索する時はたった1kmが5kmにも10kmにも感じられます。



途中の変化にも富んでいて、鳥取県側に多い赤土質の区間になりました。




そろそろ終点で抜けられるかなと思っていると・・・



決してソロでも抜けられなくはない状況ですがここで撤退。
やっぱりこんなところは完抜けできて独りでガッツポーズを決めるよりも、仲間達と喜びを分け合う方が楽しいものです。
ここは予想以上に素晴らしい探索向けの道でした🎵
最後の部分は残しておいたので、メンバーの皆さんどうぞお楽しみに!



村岡に向かって戻る途中、どうしても諦めきれない但馬大仏裏からバイオマス工場に抜けるルートの確認。
以前から何度も何度も探していますが、どうやらこれが最有力のようで、地籍調査の杭とリボンが続いています。
国道側からは意外なところから入れました。



倒木も多く、斜面の角度もあるので成功確率はかなり厳しいですが、あるとすればもうこれしかないでしょう。



財布を取りにトランポに戻る途中にローソンで買った半額の弁当(豚肉のニンニク醤油)が、最悪の味で半分くらい残しても気分が悪くなりました。
なんだか朝からズキズキしていた頭痛も酷くなってきましたが、走っていればなんとかなるかと思いつつ神鍋高原の名色からのロング林道へ。
途中でいつもの場所から神鍋山を見下ろします。



ここの東側は秘境感溢れていますが、路面は要注意の箇所もあり。




ここを通ると一昨年くらいだったか、ゴムボーイズでの開拓劇を思い出します。


2021年5月のことでした。
ちなみにご存知の方も多いかと思いますが、ゴムボーイとはオフロードライダー人気の、切れ味抜群折り畳みノコギリのことでアリマス。



贅沢を言えば、もう少し途中に景色がバーンと広がっているポイントが多いといいのですが。
その意味で、ここはスカイライン林道ではありません。



しかし東側の金山近く、全体の1/4くらいは踏み固められたバラスのフラットダートです。
一粒で2度美味しいとも言えますね。



妙見蘇武林道に出てから、日影金山、寺河内、そして粟ケ尾といろいろ候補はありますが、体調がさらにイマイチになってきたので、一番楽な耀山ワンダーランドから下山。



よ〜く探すと上から下まで道が繋がっていますが、何回は走ってもいまだに覚えられません。
これから草が伸びてくると、それがもうお手上げ状態になります。



でも天気の良い日には寄らずにはいられない場所。
今日も最後は眼福でフィニッシュとしましょう🎵


追記:帰路に着くとさらに頭痛がひどく、シンドくて眠気も襲ってきたので道の駅まほろばで爆睡していたら、後でkazu OFFROADx HUNTERさんから目撃しましたよ〜とツイッターで言われてしまいびっくり!
次回はどこかの林道でお会いしましょう♪
あ、体調は一晩寝たらすっかりと良くなりました。


氷ノ山ストレートは健在です‼️ 5/27

本来ならば日曜日にグループで新規探索を行う予定でしたが、急な用事ができてしまいキャンセルして、土曜日にソロで但馬に行きました。
約束をしていたグループの皆さん、ごめんなさーい。


ということで急遽変更しての但馬ですが、目的は3つ。
それはお仲間のY本さんから詳しく教わったルートと、K川さんからヒントをもらったルートの探索。
あとはこれまでにも何度も何度も訪れている絶景ポイントで、久しぶりに眼を潤すことです。


まずは蘇武トンネルの村岡側出入り口近くから入るこの道です。
ここは先週のブログに書いた極悪林道の入り口で分岐しています。
以前から抜けられるらしいとは聞いていたのですが、Y本さんに教わるまでそのことをすっかりと忘れていました。


村岡地区は僕の得意のエリアのひとつで、もうこれ以上知らない林道や作業道は無いのではないかなどと思っていましたが、それはとんでもない驕りであったようです。



入ってからもすぐに分岐があって少しだけ迷いましたが・・



雰囲気は極めて良好♪
林業関係者も含めてほぼ誰も使っている様子はありませんが、微かに1台?バイクが走っているタイヤ痕が見られます。



途中でまた分岐、これはどっちかなあ・・?



右手のようです。開放感があるのでたとえ迷ってもいいいかな、なんて思えます。
こんな時、空が見えない深い森だと、方向感覚が失われて不安になるのですけどね。


いいなあこの道🎵
教えてくれたY本さんはトライアルライダーなので、難易度に関しては感覚的に大きな差が出ることがありますが、ここに関しては間違いなく同意できます。



今週はエゴノキが満開から散り始めです!



地表にはまるで雪のように降り積もっています。
この木は”ジャパニーズ・スノーベル”と呼ばれているそうで、花びらはまさに雪の鈴ですね🎶


いつもは対岸の蘇武岳から眺めたり、あるいは国道から見上げている景色が、すぐ眼下に広がってきました。



そして杉の植林地帯に入りました。
そうかあ、ここに出るのか、なるほどね!





ここまで来たら、やっぱりこの景色を眺めておかねばなりません。
コンディション良好で、TRSが今日の相棒とくれば苦もなくスイスイと登ります。



そこから用野和佐父本線へと合流します。



ここは眺めの良さはイマイチですが、距離もそこそこあり、変化に富んで大好きな林道のひとつです。



途中この辺りではあまり見ないツルニチニチ草が咲いていました。



この花は我が家の周辺にはとても多く、大好きなので庭にも植えています。
バイオレットブルーがとてもキレイですよね。



広葉樹林帯は新緑がますます瑞々しく輝いています🎵
この辺りの樹々はコナラが多いのかな?




そしてもうすっかりお馴染みになってきたジギタリスも咲き始め。
いかにも外来種らしく、凄まじい勢いでその自生の範囲を広げつつあります。
僕が但馬に通い始めた6、7年前はごくわずかだったのが、今は至る所で見られるようになりました。



この林道は最後までは走らずに、途中で支線から一旦県道に降ります。



川会から西ヶ岡の棚田へ。
せっかくの美しい棚田ですが、年々耕作面積が減っています。
昔は126枚あったそうですが、今はほんの数枚しか残っていません。
機械化が難しいだけに維持するのはとても大変なことなのでしょう。



※かつての風景(ニッポン旅マガジンより)



さらにその奥には、こんなところにまで!と驚くような場所に、これはずっと以前から放棄された田畑も広がっています。
こうした光景は但馬では本当に多くありますが、昔の農民の方々の努力には言葉を失います。
多くが中世の頃からの田畑のようですが、それがこのようになってしまうのは残念でなりません。



さて、このルートはK川さんからヒントを頂いたものです。
詳しく教わってから走るのも良いですが、こうしてヒントから自分で探るのもまた別の楽しさがあります。
進んで行くと途中大きな倒木があり、斜面でエスケープもできたのですが無理をせずに引き返して反対側の出入り口を探すことにしました。



この辺りは廃屋も多いです。
冬は豪雪のため1階が全て埋まるのも珍しくなかったはず。



ここも確か3、4年前に来た時にはまだ作付けをされていましたが、今はもう誰もいないようです。



その奥に道がありました。
途中で迷っている時に地元の方から情報をいただいて、多分ここだろうと感じていたのです。
まだ人がいた時には家のすぐ脇を通らなければならないので、なかなか入って来ようとは思えなかった場所です。



ここも先ほどの道同様、程よく荒れた秘境感のある区間から、こんなフラットの稜線の道まで変化に富んだ具合でした。



しかしどうしても先ほど引き返した場所とドッキングしません・・。
今日の最初の道との違いは分岐が多く、アップダウンも激しいので深入りするには不安が大きくなります。
ここはまたいつものグループで再度調査をしてみましょう。
K川さんには『案内しますよ〜』とのありがたいお言葉をいただいていますが、あえて遠慮させてもらって自分たちで探してみます。
同じ探索好きとして分かってもらえると思うのですが、お任せで付いて行くと感動が薄れてしまうのですよね。
もちろん可能であればソロで行き、好きな写真をたくさん撮りながら攻略するのがベストですが、これくらいスケールが大きい場所だとどうしてもリスクも高まります。



来た道を戻りもう一度、先ほどの耕作地跡で広がってきた青空を入れてパシャリ!



この場所は和佐父から山田へ向かう道の途中、脇道を入ったところにあります。



その先にある『サナの滝』はいつも素通りしていましたが、今日こそはその姿を見るぞ!と心に誓っていました。
道路からかなり降っていかなければならないのだろうと思っていたら、あっけなく滝壺まで降りることができました。
な〜んだ、こんなことだったらもっと早くから楽しんでいたのに。




この近くには小城(こじょう)という廃村があり、いつも立ち寄っている場所以外にも廃屋があることを衛星画像で知っていましたが、それがどこなのか今まで分からないままでした。



それをようやく見つけました。
ただほとんどの建物はかなり損傷が激しく、またポリカ波板で覆ってあったりで風情に欠けます。
勝手な思いなのですが、木造は木造のまま、あるいは土壁のまま朽ちつつあるのが廃屋としては理想です。


この家屋はまだ形を留めてはいますが、全体が左にヨレて傾いているのが分かりますか?
しかしここはちゃんと電気が通じていたのですね。


この小城廃村に関しては以下のような報告書もあるので、興味のある方は一読してみてください。


https://www.town.mikata-kami.lg.jp/www/contents/1400630800550/files/2014kojyoutsuioku.pdf




さて、この日の昼食はトランポに戻ってコンビニおにぎりでも食べようかと思っていたのですが、待てよ、もしかすると白イカがそろそろ揚がっているかも?と思い、香住にまた足を伸ばしました。
店に入って手書きの品書きを見ると、ありました『白イカ』の三文字が!


大満足の後はビーチで昼寝がルーティーンです。
砂浜にはハマヒルガオの淡いピンクが美しい。



遠くから聞こえるカモメの声を聞きながら、潮風に吹かれてのお昼寝は最高の贅沢🎵


ところでここまでTRRS XTRACKで走り、スタンドで給油すると3.6ℓ入りました。
あまり気にしてはいなかったのですが、タンク容量は3.7ℓなのでガス欠寸前!
走行距離は65kmだったので、燃費は約18km/ℓということになりますね。
土曜日だから開いているGSが多くて安心ですが、日曜日はちょっと不安だなあ。
(ちなみにシェルコTY125だと満タンで最低150kmは走れます。)



村岡方面に戻る途中、矢田川沿いには広い田んぼが広がっています。
この辺りは矢田川の清流の傍で、稲作に最高の条件が整っているはずなのに、やはり水の張られていない田んぼが目立つようになりました。
そうした田んぼにはレンゲの花が美しく咲いていますが、むしろそれが虚しくさえ感じられます。
これで良いのか、日本の農業政策?



午後は兎和野高原でY本さんに教わったルートから始めますが、ここは途中までで引き返しました。
2年前にスノーシューでも一部歩いたことがありましたが、やっぱりここはハイカーさんが多いので、どうしても走りながら罪悪感を抱いてしまいます。



同じくスノシューで歩いた氷ノ山林道のハチマキ展望台への近道ですが、こちらは荒れた作業道といえるので余計な心配はありません。
ただここは雨上がりなどチュルチュルになりがちで、雨裂も酷くトレール車などではかなり苦労することもあり、ほとんどこれまでは走ることはありませんでした。
しかしそれもTRRS XTRACKだと逆に楽しいくらいになるので、これからは来る機会が増えそうです。



本線に合流します。
本線を走るのはかなり久しぶりですが、昨年の秋に舗装工事があり一部通行止めになっているニュースが広がり、オフローダー界隈では名物のストレート区間も舗装されてしまったのか⁉︎
などという噂が飛び交っていました。
聞くところによれば工期が極めて短かったので、それは無かろうと思ってはいましたが、拙ブログの紹介記事は今でも訪問者がダントツ多いので、実際この目で確かめてみることに。


ハチマキ展望台を過ぎてハチ高原に向かって南下すると10kmポスト付近からそれは始まっていました。


しかしそれはそれ以前からあった舗装区間の継ぎ足しであり、ストレート手前までで終わっていました。


ストレートそのものは今も健在です!
ただ県の長期計画では、現存する未舗装林道全てはいずれ将来は舗装されることが決まっています。
それが何年かかるのか、あるいは計画倒れで終わるのかは未知数ですが、できることなら四国のスーパー林道のように自治体が観光資源として残しておいてくれることを熱望します。



そしてここまで来れば、ちょっとだけこの場所にも寄りたくなります。



ここもぜひ一度冬景色を見たかったのですが、まだその夢は叶っていません。
来シーズンこそは相棒となってくれたT橋さんと、新雪の積もったストレートをスノーシューでラッセルして訪れてみたいものです🎵



新舗装区間はその先のハチ高原手前、野間林道との分岐点近くにも数百メートルだけありました。
今回はハチ高原から国道29号線までの南区間は走っていないので、そちらの様子は自分では確かめていませんが、仲間内の話ではその区間に変化はないようです。



先日、とある読者の方から以前に書いた秋のススキの綺麗な場所についてのご質問を受けました。
そういえばあの場所に、新緑の頃は行ったことが無かったなと思い、何気なく訪れてみると・・・



ここは九州阿蘇でもなければ、中国地方の大山(だいせん)でもなく、兵庫県北部ハチ高原の一部です🎵



おそらく過去に広域伐採されて、今も高い木が全く無く(実は1本だけ残された木があったのですが、落雷で枯れて倒れてしまいました)、その大地はススキとシダに覆われています。
これが秋になると素晴らしい風景美となるのですが、新緑のこの季節もまた最高でした🎵



いろんな位置で、角度や遠近を変えて写真を撮りまくり!
(撮影はiPhone 14Pro ポートレートモード)



思えばここしばらくこんな過ごし方には縁遠くなっていました。
探索は探索でまた別な楽しみがありますが、こうした絶景巡りは僕のアインデンティーでもあるのでやっぱり心に火が着くと止まりません。



その流れでテンションアップしたまま東ハチに移動。


お馴染みのこの場所は何度来ても良いものです🎵
1日の最後に訪れて、心のチャージを満タンにしてから帰路に着くのが、この先にある日常への燃料補給です。


来週は関西も梅雨入り?
いやいや、まだもう少し先でしょう、たぶん、きっと。



Mysterious Day 霧に包まれた神鍋高原 5/20

このところ関西方面の天気はGWから週末は雨という、僕にとっては負のスパイラルに突入して、せっかくの良い季節に悶々としていました。
それがやっと解き放たれて、土曜日は昼から晴れるという予報を信じて兵庫県北部の神鍋高原に向かいました。
しかし家を出る時は晴れていたものの、現地に着くと霧雨・・
道の駅でトイレに寄ると、先日初めてご一緒したK川さんとバッタリ!
今日はソロで気になっていたルートの探索のご予定だそうですが、やはり雨止み待ちとのこと。
バイクをトランポから降ろす前にそのまま車で下見をしようと、また後でお会いするつもりで一旦別れました。
しかし駐車場に戻るとK川さんの姿は無く、そのまま予定通りソロでスタート。
お互い大人なんだから無闇にベタベタしません、だからこれはこれで良いのです♪


さーて、天気が良ければひとつだけ探索をして、あとは久しぶりに青空をバックに絶景ポイントの写真を撮って巡るつもりでした。
ところが9時を大きく過ぎても一向に回復の様子が見えないので諦めてスタート。
まずは道の駅からほど近い太田(ただ)地区から、蕎麦で有名な床瀬に抜ける『太田越』の調査。
この石碑の奥に入り口があるはずです。



最初の枝道かと思っていたらそうではなかったので、突き当たりまで進んでみるとそれらしき道もありましたが・・


すぐに激ヤバな感じになって撤退!


改めて地図を見直すとその手前のようです。(Ⓐの地点)



しかーし、こちらは草でボーボー!
路面がまるで見えないほどで、踏み跡もまるで無くソロアタックなどとてもできない状態です。



仕方なく移動して、床瀬側からこのお地蔵様のあるところからエントリー。
(地図のⒷ地点)


お〜、こちら側はとても良い感じです♪


わずかながら棚田に水が張られていました。
航空写真を見ると、この周囲にはこの数倍以上の棚田があったようですが、今は放棄地になってしまっています。
昔はさぞかし美しい風景だったのでしょう。


道は1kmほどで行き止まりのような状態です。
左の橋を渡った先は作業小屋があり、エゴノキの花が満開でした。



この花も可憐で清潔感があっていいなあ🎵
若き頃の手塚里美さんみたい!(ワカルヒトニハワカル?)




しかし道はこれまた邪険な悪女の雰囲気に変わり、まずこの渡渉をしてから進まなければならないようです。
この『太田越』は一部の地図にその名前だけは表記されているのですが、色々調べてみてもその歴史や、最近の様子は浮かんできません。
でもおそらくは今の県道などができる前、神鍋高原側から日本海の竹野町城崎方面に抜ける古道だったと推測できます。
お好きな方があれば、ぜひチャレンジしてみてください。
そしてできればどんな様子なのか教えてくださいね。



そこから県道135 号線舗装林道村岡竹野線を三原地区に向かう途中、先日グループで走っていた時に気になっていた支線を調査してみます。
全く地図に載っていない初めての作業道で、深い霧に包まれていると正直怖いです。
ただ路面は新しく、極めて良好なフラットなので意を決して進みます。
これがもし急な下りで滑り易い路面だと、戻れなくなる可能性があるので御法度です。



大体このパターンはすぐに行き止まりとなるのですが、ここは意外に深い深い!
もしかしたら三原集落か桑野本に繋がっているのかと思い始めた時に・・



この先行き止まりを示す赤杭が現れました。
こんな時はガッカリする反面、ちょっとホッとしたりします。
実は入り口付近に分岐から別の支線があり、そちらも探ってみたかったのですが時間が昼に近づいてきました。
スタートが遅れましたが昼飯をいつもの香住のWではなく、もうひとつのお気に入りの店で食べるのが本日の最優先項目!
なにせ最近人気沸騰の店で、タイミングを逃すとなかなか入れません。
慌てて途中にある林道もすっぽかして舗装路移動します。



到着は開店時間ぴったりでしたが、すでに店内には先客があり、それでも席はかろうじて空いていたので待たずに済みました。
注文したのは『刺身定食』1430円也で値段据え置きが嬉しい🎵
ここの刺身定食は刺身の種類は少ないものの、ネタは全て前浜(目の前の海)で獲れた地の魚。
特にこの日のトビウオはモッチモチで、ほのかな甘味がたまりません。
さらに特筆すべきは添えられる煮付けや小鉢が、メインのそれを上回るくらいの旨さ‼️
この日のカレイの煮付けもウットリするくらいだったし、小鉢はいつも中身が違っていて、どれもすごく良い料理センスが感じられルンですよねー♪
香住では老舗銘店の三七十鮨はまもなく閉店が決まり、この店の人気はさらに高まりそうなので名前はナイショ。
席数が10しかない小さな店なのでお察しください。



胃袋と心は満たされましたが、空の方は一向に回復の気配すら無く、腹を括って終日探索に決めました。


そして来た道を引き返して、ここは須野谷という集落にある林道です。
先月、山を隔てた反対側に「須野谷銅山線」というショートピストンを見つけたのですが、そちらからは途中でジ・エンドとなってしまったので調べ直しです。


こちら側にも同じ標柱がありましたが、「須野谷工区」とあったので、やはり途中で開通を挫折した相互ピストンの予感がします。



広めの河原がある沢沿いに進んで行きます。



赤の矢印が逆向きですが、地図右下方向に進んで行くと・・



予想通りにすっぱりと終了!
これは地図に嘘偽りなくでしたが、ベースとなっている地理院地図はあくまで参考まで。



しかしこの道はとても美しく、水溜まり場には浮草がびっしりと。



路面は優しく野芝に覆われている僕好み🎵



ただこんな日はヤマビルが怖いので、バイクを降りて写真を撮る時は地面に息を吹きかけて、ヤツがいないか確認を怠りません。(吐息などから出る二酸化炭素に反応するそうです)
結局ここは行き止まりでした。



そしてこちらは昼前に来た、先ほどの峠途中から入る作業道分岐の右側。



まだこの道は造られてから新しいからか、路面の状態は抜群です。



やはりそこそこの距離はあって、もしや抜けられるかと思わされましたが結局行き止まり。



ただその先も無理をすれば行けそうな森で、地図を見ると残り直線500mくらいで県道に出られます。
(地図、赤い矢印の地点から)
竹野町椒(はじかみ)地区から伸びている道のⒶかⒷに繋がると面白いのですが・・



三原地区に戻り、三原水口林道を走ります。
最近はこの道を走ることがとても多くなりましたが、この前TOM'Sの吉川さんから教わったステップワークを使うとテンポよく走れるようになりました、ありがとうございます。
ただまだ慣れていないので、二日後のこのブログを書いている時にも、ふくらはぎが筋肉痛です。



ご覧のように昼過ぎでも標高が高くなると霧で覆われてミステリアスな雰囲気。



林道中程の、この前グループで探索した支線の入り口に到着。
青空は大好きだけど、こうして見るとこんなシーンも悪くありません。



そしてなぜここに来たかというと、先日走った時に気になっていたこのピンクのリボンの確認のため。
ハイカーさんや伐採の目印にしてはおかしいなと思っていたのですが、やはりよく見ればトレイルランの大会に使われたものでした。
そして改めて地図を確かめると、分岐は丁字ではなく四ツ辻で、その一方は麓に向かって破線で伸びていたのです。


こちらから見るとこんな感じ。
歩いて少し降ってみましたが、決してバイクでも無理ではなさそう。(あくまで見た範囲では)
ただここは前回も雨上がりには見た目以上にズルズルで、トラクションがかからずに大苦戦をしたので自重します。




この場所Ⓐ地点から、麓側のⒷ地点に移動します。



東河内の集落から入り川沿いに進んで行くと、思わず声を上げるほどの美しい光景に出会いました🎵
これ、間違いなく道の一部なのですが白い花にびっしりと覆い尽くされています。



Google先生によれば、これは「シャガ」という花のようです。
とても繊細で美しい花で、根は扁桃腺の腫れに効く薬草だそうですが、同時に摂り過ぎは毒にもなるそうなので鹿も食べないのでしょうか。
ジキタリスもそうですが、そうした性質の植物の繁殖は盛んです。



その先に進むとふたたび道らしくなり、先ほどのピンクのリボンが現れ始めます。



平坦区間は終わり、この渡渉から先は斜度がキツくなるようです。
倒木もあり草も深くはなりますが、延々と目印は残っているので迷う心配だけは無さそう。
どうですお好きな皆さん、行ってみますか?



時刻は3時過ぎとなり、道の駅近くまで戻ると雲が切れてようやく青空が見えてきました。
万場を駆け登ると清々しい風が吹き、霧も吹き飛ばしてくれたようです。



気になっていたのはこちらから三川林道を使わずに、お隣のOKUKANまで抜けられるのかどうかでしたが・・



抜けられちゃいましたね〜🎵
広々とした新緑の大地が本当に美しい!


そこから三川線と並走した、こちらはブナの美しい稜線へ。



さらに白菅山林道を走ると・・



直径は80cmはあろうかという、まん丸の落石?が!
こんな戦国時代の砲弾のようなヤツ初めて見ましたが、はたして自然にできたものなのでしょうか?
その先にはもう少し小ぶりのものもありました。



この辺りはブナの新緑がさらに美しいエリアです🎵



村岡神鍋線と合流して三川線起点に戻りますが、決してビギナーの方は右折して蘇武トンネル出入り口方面に下ってはなりませんよ。
ベテランでもここだけはイヤというほどの、恐怖だけの極悪林道ですから。



天気には少し苦労したけれど、収穫もあって楽しい一日でした🎵
ただ・・



最後の最後に、畑の奥の気になる場所を調査していた時、何かに引っ掛けたような感覚があったのですが、そのままトランポに戻るとこの有様!
綿とナイロン構成のネットだったのでトラブルにはならず、ニッパーで簡単に切れて外れたのでやれやれです。


次の日、とある会合のBINGOで15000円が当たって大喜び🎵
それが終わって夕方洗車をしようとすると、10年以上活躍したケルヒャーが突然お亡くなりになりましたとさ、トホホ。


僕の座右の銘『禍福は糾える縄の如し』


粟鹿山周辺探索シリーズ② 深まる謎? 5/3


いつものメンバーで先月の粟鹿山周辺探索の続きに行ってきました。
まずは前回、途中で力尽き心折れた奥山線(滝谷線)から。
同志gonzoさんのブログはこちらです。



横谷線という方が新しい名前のようなのですが、僕はこちらの奥山という名前の方が好きなのでそう呼びます。
昔を知る他の方のブログによれば、ダムができる前は秘境であり貴重な動物の宝庫だったそうです。
今も美しい渓相でカジカカエルの鳴き声があちらこちらから聞こえてきます。



林道自体も以前は広い幅員で整備されていたようですが、今は倒木銀座と化しています。



入り口からしばらくは新しい倒木も多く、さらに湿っているため切り難くて苦労します。



それでもまだ1日が始まったばかりなので頑張って進んで行きますが・・


あ”〜こりゃダメだわ・・・





剥き出しになった土管や一部舗装の跡も残っていましたが、あちこちで道そのものが崩壊しています。



自然に還っていく美しい水の流れが、これはこれで良かったのではないのかなと思わずにはいられません。



このまま粟鹿山林道本線に繋ぐことができればと思い、この林道に微かな期待をしていましたが結局叶わず仕舞いとなりました。
GPSで確認すると、その距離はあと200mほど。



最初の目的達成はできなかったので、サブプランを選択して、前回は反対側から下ってきた旧県道を逆走してみます。



日当たりの良いところはグリーンカーペット、そうでないところはグチュグチュのヌルヌルです。


登りになるので、倒木越えも難易度はアップ。



粟鹿山林道と合流する手前のこのルート最大難関・崩落地点も、より通り易くする必要がありました。



沢に落ちないように1台ずつ慎重にクリア。



本線を少し走り、先ほどの林道を進めた時に合流するはずの地点を確認すると、低い壁や間伐した木の残りがあり、たとえここまで来られたとしても相当難しかったと想像できます。



次は山頂アタックルートの探索。
これまでに知られているルートの他にミニモトクラスでも登れるルートがあるという噂が流れて半年以上過ぎたと思いますが、いまだにそれは確認できていません。
地形から判断しても、もし本当にあるとするならばここからしか考えられません。



森の中に確かにそれらしきルートはありました・・・が、それは危惧していた通りかそれ以上の急斜面です。



倒木などを取り除いてチャレンジすると・・



見事なブログネタ、ありがとうございます!



ゼーゼー言いながら歩いて登ってみると、そこにはなだらかな稜線が山頂方面に続いています。
ただしここはそこへ辿り着く前のひとつ目の難関で、少なくてももうひとつあることが地図では分かります。
僕たちのスキルと体力では無理だったので諦めましたが、あの方達ならばどうでしょう・・・?



粟鹿山線を黒川ダム方向に戻ります。



ダム外周路にある東屋の横から、前回とは逆方向で坂根峠を下ります。


杉林の十九折を下り・・



沢を越えて・・



浮石だらけのがれ場を過ぎると・・



もう一度沢を渡ってトランポを止めてある場所に戻ります。
今回は倒木処理が無いために前回の半分以下の時間で通り抜けましたが、下りならではの難しさもあってまた一味違う面白さでした。



昼食を摂った後は、遠阪峠を南下して山の反対側に回ります。
そして山頂付近の北側斜面に出ると、そこは心地良い風が吹き、絶景が広がっています。
僕とRYOTAくん以外はこの風景を見たことがなく、初めての人は絶句するほどです。


ここは梅雨を過ぎればススキだらけになって、おそらくは道がどこだか分からなくなって危険でしょう。



この季節は雪によって枯れ草もペチャンコになっているので良いのですが、油断すると意外にシブトイ根っこの部分にハンドルを取られそうになります。



こんなところで1日のんびりと過ごすのも良いでしょうね🎵



せっかちな僕はなかなかできませんが。



物凄い強風に晒されることも少なくはないはずですが、とても良い形をした松がありました。



そしてここからも林道に繋がる道は無いのか探してみます。



クリックしたら僕がどこだか分かりますか?









GPSで確認すると、先ほどの急斜面からのルートはこの真上の画像の場所に繋がっていることが分かりました。
ただし先ほどのような杉林ではなく低木帯の急斜面なので、難易度はこの区間の方が高いように思えます。
スキル、体力、勇気があればこの激坂を下って完抜けも可能ですが・・・



ま、僕らは諦めてこの景色だけ楽しんでおきましょう🎵



すっかりと陽が長くなり、GWなので明日もメンバー全員休みという珍しい条件なので、もうひとつとっておきの場所に案内します。
行く前には説明無しのサプライズ!



昨年の秋に僕がソロで行った時よりも倒木が増えていました。



それでもこちら側からは1本切っただけで他は潜れたり、乗り越えられたりでOKです。



そして忽然と現れ、道を塞ぐ岩盤!?



いえダイジョウブ、通れます!
手前から離れて見ると、とても無理だろうと思うような高さですが、下が掘れているので高さは150cm近くはあります。




閉所恐怖症のまこっちゃんは最初ためらっていましたが、勇気を振り絞って通過!




地元の方によれば25年くらい前まではこの峠の双方の村から、それぞれ往来があったそうです。



こちら側からだと隧道の先は急斜面を下り、倒木も道の上にはあまり無いようですが・・



先月に反対側から入った時はこれを見て諦めました。
しかしあらためて、この林道しかない貴重な遺構を自分の目で見てみると、このまま片側ピストンではあまりにも勿体無いとの意見が続出。
よ〜し、倒木を切って切って切りまくり、開通にこぎ着けるようチャレンジしてみますかねえ?



この辺りはほとんど古い杉や檜ばかりなので暗い森ですが、一ヶ所だけは開けていて景色の良いところがあります。
そこからは斜面に群生する山藤が見えて、今日も美しく花を咲かせていました。



これにて本日は終了!・・ではなく、さらにほんのオマケのつもりで遠阪峠の頂上付近の作業道に入ってみると、これがどこまで行けるのー?って言うくらい、粟鹿山山頂方向に向かって長く伸びている道でした。



ただ時間も時間だし、体力的にももう限界だったので結論は持ち越し。
地図には載っていないし、航空写真を見てもほとんど確認できないその道は一体どこまで続いているのだろう?
やっぱり探索ってオモシロイ🎵



古道・廃道・峠道 4/30

以前はフラット絶景林道ばかりを求めて走っていましたが、いつの間にやら行動範囲が広がっていくうちに、難易度の高い道にチャレンジするのが楽しくなっています。
それもただ難しい場所よりも、その背景に歴史が隠れていたりするとコーフンします。
いえ、それほどたいそうなことではなくても、畑仕事の手を休めている地元のおばあさんと話をしたら『昔、あの峠を越えて嫁に来たよ』なんてことでも良いのです。
それぞれの人達のいろんなドラマがあったんだろうなあ・・なんて思いながらどこまで行けるのだろうと、ハラハラドキドキがたまらないんです🎵




さて、今回はこれまであまり馴染みの無かった、但馬であっても北東区域である豊岡市出石町から、京都府京丹後町にかけてのの県境付近一帯です。
以前からとあるジムニー乗りの方のブログを見て、行ってみたかった奥小野地区が大本命。
それだけではもしあっさりと終わってしまってはつまらないので、周囲を調べると他にも古そうな峠道の名前が複数浮かび上がってきました。



まずは奥小野集落を過ぎて目指す駒返峠ではなく、そのまま東進して法沢山方向に行きます。



山に入るともちろん桜は終わっていますが、山藤があちらこちらで咲き乱れています。



少し控えめな紫は、古典的な日本美を感じさせてくれますよね。



そしてこちらは桜よりは濃いピンクのタニウツギ(ベニウツギ)も負けずと。
羽尻名色線にはこの木が群生しているところがあってそれは見事です。



分岐があり林道標柱がありました。
これは事前調査によれば、法沢山登山道入り口へ続く道で行き止まりのはずですが、どこまで行けるか試してみます。



すると道の左右の斜面にはあまり見慣れない植物の群生が・・



これは花なの?それとも葉?
帰ってから調べてみると『シロダモ』の木のようで、枯れているようで実はこれは若葉だそうなんです!
次第に緑が濃くなって開いてくるそうですが、何やら不思議ですね。
成長すると10mほどの高木になるそうですが、ここではまだ若木なのか背の低いものばかりでした。


さらに進むともう道ではなく谷筋のような状態に。



路面もジュクジュクになってきたので引き返します。



分岐の戻り、もう一方のルートへ進むと道は左に巻いて高度を上げています。



見晴らしが良くなってきましたが、まだ晴れ間がのぞいてこないのが残念。



左に支線がありましたがソロではちょっと難しいかな?



道は行き止まりになり、ジムニー乗りNさんのブログで見た小屋がありました。
これがなんとも洒落た造りなんですが、この左手に耕作放棄地があったのでその作業小屋だったのでしょう。



奥の方に作業道がまだありましたが、これは見込み薄なので無理はせず。



グループで再訪する時は、念の為に探ってみるのも面白いかもしれませんが、ここも引き返します。



しばらく集落の方向にまで戻り駒返峠に向かいます。
その前に田んぼに水を張っていた農家のお爺さんに尋ねると、やはり今は誰も通る人はおらず、かなり荒れているはずだということでした。


500mほど進むと、早くも倒木が現れ始めました。



これくらいならば、なんとか突破して行きますが・・



もうこの辺りから、バイクを残して歩き始めます。
ソロの時は基本的に体力温存のために、ノコギリを出して切ることは極力控えます。





渡渉ポイントもありましたが、ここはなんとか越えられそうです。



道の真ん中に雨裂が走り、沢となっています。
そのまま直進すると割合と状態の良い道が続いていましたが、地図で調べるとルートから外れていたので引き返します。
(後から考えると、その先が非常に気になりました)



正しいルートは尾根道に登るのですが、ここでもキャンバー+倒木で難易度が高そうです。



前回の神鍋の時よりも落ち葉の下の土質は良いので、なんとかなりそうな気がします。



尾根に出るとしばし気持ちの良い区間が広がっていました。



しかしまた勾配がキツくなり、ふと休んでいると美しいトンボ(カゲロウ?)が僕の周りを飛び、しばし羽を休めていました。
結局このルートは体力が続かなくなり峠の頂上手前で引き返しましたが、そこまではバイクでもなんとかたどり着けそうに思います。
ただ問題はその先で、ハイカーさんなどのブログを調べても見当たらず未知数です。



途中にあった支線を調べると、農道のフェラーリの残骸が・・



見晴らしの良く、雰囲気の良い道もありました♪



しかしここも太い倒木が現れたので引き返します。
全く地図には載っていないルートですが、これも非常に気になっています。
地理院地図は非常に役立つ反面、更新がとても遅いので、10年前に完成した主要林道すら載っていないことがザラです。
これもまた次回へ持ち越しで楽しみにとっておきましょう。



山藤が綺麗だなあと思い、地面に座り込んで写真を撮っていたら、大好きなあの香りが・・・


山椒の幼木がありました。
まだ実を付けてはいませんが、葉に触れるだけで爽やかな香りが鼻をくすぐります。



一旦こちら側からの探索調査は諦めて、北側の布袋野集落から反対側ルートに入ります。



しばしフラットで落ち着いた道が続いていましたが、やや太めな倒木が道を塞いでいます。
ここは悩んだ末に、画面左側の根っこ寄りを越えました。



幅員は多少狭くなりますが、良質なダートが続いています。



今はまだヤマビルの姿は見えませんが、もう少しすると現れてくるのでしょう。
滝屋さん(滝マニア)の方のブログによれば、但馬地域全てにその生息の範囲が広がったそうです。
多分、急増している鹿が媒体となっているのでしょうね。



期待を増しながら進んでいくと、がっかりさせられるような崩落で道が消滅・・
でもまた地図で確認すると、この地点はルートから外れている?



少し戻って支線を進もうにも、こちらは沢の周囲が大きく陥没。



歩いて反対側から撮ってみましたが、これはバイクでは無理でしょう。
こちらが正しいと思っていましたが、やはりここでも地図でみるとルートを外れています・・・
おかしいな、他に支線は無かったはずなのに。



さらに周辺をウロウロと・・・
朝から曇り空が続いていましたが、この頃から晴れ間が広がってきて気分は上々🎵





新緑もより輝き・・



山藤の花も一層美しく感じます。



前日の大雨が沢の水量を増して、マイナスイオンに溢れていました。



コレっていう結果は出ませんでしたが、気持ちの良い1日でした。



ここでまた業務連絡。
前回ご一緒したレーサー乗りのS川さん、K川さん、T橋さんとそのお仲間で、ご希望があればまたこのエリアでジョイントしませんか?
もしかすると、もしか(完抜け)するかもですよ?



ちなみにここ豊岡市は大好きな場所です。
市内には円山川、出石川など大きな河川がゆったりと流れ、広い河原と美しい土手道が続いています。



盆地なので冬は雪が積もり、夏は国内最高気温の日が何度もあるような気候ですが、それでも住んでみたいなあと思わせてくれます。
お隣の養父市や美方郡に比べると林道は少ないと言われていますが、果たしてそれは真実なのか?
お仲間の力を借りて、少しずつ明らかにして行きたいと思っています。