苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

氷ノ山トレジャーハンティング  9/2

いつもの兵庫県北部但馬地方、氷ノ山周辺に探索ツーリングへ行ってきました!


その翌日にこのブログを書いていますが、キョーレツな筋肉痛です!


写真は全然撮っていません!


走るのが楽しすぎ(忙しくて)撮っている暇も余裕もありませんでした!


果たしてブログは書けるのか・・・?



ということで、今回は画像を借りパクしたり、文章中心にやってみようと思います。
今回のメンバーは先月タイ、ラオスで行われたアジア・クロスカントリー・ラリーに出場して、見事MOTO部門総合6位に入賞したT橋さん。
『アジアの虎』との異名も冠しています。





そしてそのひとつ上をいく5位入賞のS川さんのお二人。



そのひと月ほど前にご一緒した時と比べると、だいぶ痩せておられたので激戦の跡が窺われます。
アジア特有のお腹イタイ問題にも見舞われて、SSの最中にもストップをしなければならなかったそうなので、きっとそのせいでもあるのでしょう。
いや〜しかし本当にオメデトウゴザイマス。



そして今回5、6年前からお知り合いだったのにもかかわらず、一緒に走ることはなかったKAZUさんも、最近美しく仕上げられたセロンコ(225セローのブロンコ風外装)で初参加!
GASGASにも乗ってレースにも参加されているので、今日はてっきりそちらで来られるのかなと思っていたのですが、どうも絶景ツーリングと勘違いされていたらしいです。
光り輝くフェンダーはなんとアルミ製ですから、絶対コケません宣言が出ています!
KAZUさんはYouTubeにもたくさん動画を投稿されていて、後日この日の様子もアップしてくれました🎵
とても上手な編集なので、是非ともご覧ください。




苦楽園さんプロデュース 絶景爽やかツーリング?



その3人に加えて、探索大好きハスク450のベテランK川さんと、お馴染みのメンバー、トリッカーのまこっちゃんの計6人。
僕はTRS XTRACKなので一応レーサー組に属するということになりますが、乗り手がゲキ遅なので、トレール乗りの人が混じると安心です。


さて今日の本題は関西で最もメジャーな瀞川氷ノ山林道(通称氷ノ山林道)の影に隠れた宝物?おそらくこれまで表舞台に現れたことが無い未踏の作業道を探ることです!
これまで長きに亘り多くのオフローダーに愛され走られてきた関西きっての氷ノ山林道とその近辺に、こんなネタが残っていること自体奇跡のようなものですが、衛星画像と地理院地図の分析と実際の下調べからふたつの可能性が浮かび上がってきたのです。


まずは前哨戦で、その氷ノ山林道と接する轟安井林道支線の探索。
こちらは画像で判断する限り行き止まりだと想像していましたが、やはりその通りスパッと終わっています。
それでも幅員も余裕ある、気持ちの良いルートで距離もそこそこありました。
もしかすると轟安井林道と並走して大段ヶ平と繋がるかもと期待していましたが、どうもそれは違っていたようで、もう一度轟安井林道から氷ノ山林道を走って大段ヶ平の広場に到着。



ここからの眺めはとても良いのですが、夏から秋はススキが伸びて視界が遮られます。



そして本日のセミファイナルは、この付近から氷ノ山林道の支線のひとつである横行林道(現在は舗装済)に繋がるかもしれない作業道の探索です。



これが入ってみると予想を遥かに超える奥行きと迷路のような複雑さで、幅員もこれまた十分!
こんなところがまだあったんだと、自分でアテンドしておきながらも驚きでした。
しかしウエットな路面も多く、この辺りによくある間伐材を敷いた路面がとてもスリップしやすく気を許しことができません。
油断をすると方向感覚を失い迷ってしまいそうで、とてもとてもソロで来るようなところではありませんが、その点このメンバーだとサクサク探索が捗るのが何よりも心強く楽しい🎵


ただくまなく探りましたが、結論としては残念ながらこちら側からはどうしても谷を降って横行林道に抜ける道は発見できませんでした。




そこで降った側の横行林道から、あらかじめリサーチをしておいた入り口から作業道に入ります。
この入り口はとても怪しげで、つい見逃してしまいそうになるのですが、地理院地図とストリートビューで割り出してあります。


こちらは先ほどのエリアとは違って分岐はなくルートは1本。
ただかなりの時間誰も入ったような形跡はないので、道は自然に帰りつつあるような状態です。



レーサー組の皆さんの流石のライテクはもちろん、セロンコを実に上手く乗りこなすKAZUさんのテクニックも参考になります。
タイヤのトラクションを失うようなシーンでも、決して無闇にリアタイヤをぶん回して地面を掘ることもなく、確実にアトラクションをこなしていきます。



しかし残念ながらこちら側からも繋げることは叶わず、GPS走行ログで確認してもらうと、先ほど走った道とあと2、300mの間隔を残して道は消え、可能性としてはその間の急斜面を制するしかありません。
惜しいなあ・・まだどこかに可能性が残されているような気がしてなりませんし、もしそれが見つかればかなり面白い玄人向けのルートになりそうです。
そういえば、ここは木の根などに大きな穴がいくつかあって、熊か何かの巣のようでもありました。
ここもソロで来るには相当な覚悟と準備が必要です。


ちょっと残念でしたが、ここまででもかなり楽しめたことは間違いありません。
もしかすると予想を下回り、入ってすぐ終わってしまうことも考えていましたが、これほどのルートが眠っていたなんて驚き以外のナニモノでもありません。


そして次のメインイベントこそ、練りに練って期待度満々で臨んでいたのですが、なーんと土曜日だというのに入り口で伐採作業が行われていて入れませ〜ん。(泣)
最近は土木工事関係も週休二日制が当たり前になってきたのですが、先日のように台風で天気が荒れるとその影響で振替出勤があるのですかねぇ。




そのルートは広大な作業道路網があり、目的の場所に繋がればそれはそれは大発見となること間違い無しなのですが、また機を見てチャレンジしましょう。
しかし伐採工事が終わらないと今年中は無理かなあ・・・


というわけで、氷ノ山林道から鵜縄に向かって下る途中のループ作業道(画像なしですがこれも楽しんでもらいました)を案内してから、まこっちゃんを除いては皆さん行ったことが無いというPEAKS CAFEに。



この画像もT橋さんのFacebookから拝借しています。
一階のお肉屋さん仕込みの手切りのパティは歯応えが良く、旨みもたっぷりで後味最高🎵
食後に幸福感が長ーく口の中に残る料理こそ大好きなのですよねえ。


さて、思っていた結果は出せなくても、ここまででも十分に楽しめたと言っても良いくらいだったのですが、やはり残されていたあの古道『小城越』の、前回とは反対側からの探索も行わなければ気持ちが収まりません。


そこに行くまでまでのショートカット区間、稲葉地区の古い廃道もとても面白いものでした♪(これも画像は無し・・)


そしていざこの斜面、どう調べてもここを越えなければ可能性が残されていないところを、先頭を切ってK川さんがアタックします!



レーサー組の他の皆さんもそれに続き、トレール組のお二人もチャレンジ。
さて僕はというと、最初のアタックで肩を痛めてしまい斜面の下でみんなを見守るというトホホな結果に。




これもKAZUさんの撮った画像ですが、それぞれルートを懸命に探るも、とうとう見出すことはできませんでした。
前回は反対側から目的のピーク、地図上の『小代越』には達していたので、ある程度の満足はあるのですが、反対側からは徒歩でないと無理なようです。
(トライアルライダーY本さんならば可能かも?)
またいつか本格的な冬が来る直前にでも、自分の足で歩いて調べてみることにします。
この一年で、足で確かめなければならない課題がかなり増えました。




いやーしかし思ったような結果を出すことはできませんでしたが、本当に楽しい一日になりました。
TRS XTRACKに乗っていると普段の自分の2割か3割り増しで走れてしまうので、そのせいもあるかもしれません。
もちろんこの但馬で探索を行うには、これ以上心強く頼りになるメンバーは他に見当たらないくらいなのでそのおかげでもあります。
秋は皆さんイベントが多く、しばらくはご一緒できないかもしれませんが、またの機会を楽しみにしています🎵


あ〜、なんとかブログ書けました。


追記ですが、三川線はかなりの台風被害が出ています。
その様子を見ると隠れた人気の三川東作業道群や柴山は相当厳しそうですね。
来週はまた中畑肥前畑線など扇ノ山周辺の被害も調査するつもりです。


台風直撃!どうなっている但馬? 8/19

8月15日に兵庫県のど真ん中を縦断した台風7号。
報道によれば、県内で最も被害が出たのは一番北、日本海に面した香住周辺でした。
そこは前回8月5日にも訪れている、そもそも但馬の中では僕が一番訪れていると言っても良いほどのお気に入りの場所です。
台風から4日後の状況は一体どうなっているのか、不安を覚えながらも北に向かいました。


デポ地はいつもの神鍋高原。
台風一過の爽やかな風を期待してたことを嘲笑うように朝からとても蒸し蒸ししています。
まずはそこから一番近い通称万場(神鍋蘇武林道)へ。



リフト最上部まで登る間、肩透かしを食らうように全く被害は見受けられません。
その前がカラカラだったせいか、よくできる大きな水たまりも無し。



そこから蘇武線を少し走り奥神鍋のてっぺんに。
ここから見る景色もいつもと全く同じです。



粟ケ尾林道を降っていくと、やや路面が荒れ気味ですが倒木や崩落もほぼ皆無。



ところがその途中からフロントホイールからの違和感を感じて、止まって確認するとスローパンクの様子。
下り切ってから涼しくて作業のしやすい場所を探してチェックするも、釘などの異物は刺さっていることも無し。
おかしいなあと思いながらも、携行している新品チューブに交換。
後から調べるとどうやらバルブコアに問題があったらしく、それならばコアだけ変えて済んだかも・・・。
再度チェックするとチューブ内側の溶着部に亀裂がありました。
原因は経年劣化かと思われますが、こんなことは初めてです。

予定では用野和佐父林道から本谷奥林道〜宮神山田林道と繋ぐつもりでしたが、修理に時間を取られてしまったので、県道4号から宮神山田林道へ直接入ります。
4号線の射添地区付近は道路に川の水が溢れた様子でまだ泥が残っています。



その宮神山田林道に進むと、ところどころの斜面や道を横切る枯れ沢から土石流の跡が。
しかしこの林道は途中まで人家があるので修復は迅速に行われたのでしょう。



それにしてももっと山深い、例えば中辻肥前畑林道などではよく見られるようなこんな光景を、この辺りで見るのは初めてです。
それもそのはずでしょう、ニュースでは80歳を過ぎたご老人が、生まれた時からこの地で暮らしているが、今回のような豪雨は初めてだと証言していたくらいですから。



しかし人家のある場所を過ぎてから、稜線と並行に伸びるフラット区間はそれ以前と全く変わらぬ平和な状態です。



中間にある支線の入り口に着くと、このところずっとあった工事車両が無くなっていたので久しぶりに入ってみます。



すると以前よりも作業道が奥へと伸びており、以前よりもパッと開けた絶景ポイントができています🎵



この辺りは皆伐したために植樹されて、その幼木を鹿などから守るために袋が被されているのがちょっと不気味かも。
知らない人が入ってきたら逃げ出すかもね。



ここから見える風景は左に氷ノ山、正面に扇ノ山です。
遠目に見えるスキー場のゲレンデらしきものはどこだろう?
但馬牧場公園だったら見える角度が違うはずなのですが。



本線に戻って山田集落方面に向かって降り始めると、予想通りにアトラクションが次々と現れ始めました。
ここは難易度D、右側から楽勝です。



ここは沢から流れ出てきた土砂が積もっています。
割と浅く、そこそこ締まっていたのでやはり難なく通過の難易度C.



そのつもりで次に現れたアトラクションに下見もせずに突っ込んだら、前後のホイールがズブズブ半分ほど、まるで底なし沼かと思うくらい埋まって身動きが取れなくなりました。
よく残雪の季節にもありがちなことですが、雪と違って泥は粘りがあるので、はまった自分の足を抜くのもひと苦労です。
こんな時は真後ろに引いてもほぼ無駄で、バイクを寝かせながら手前にフロントを引っ張り向きを変えるのが正解です。
ここの難易度はスペシャルA!



オフロードブーツはしっかりとバックルでホールドされているので大丈夫でしたが、普通の長靴だったら靴だけ残ってしまったでしょう。
それでも思いっきり『フンヌッ!』と力をこめなければ身動きもできません。


こんなことは2018年の台風21号の後、小代の仏ノ尾林道出口で味わって以来です。
軽いシェルコTY125だったから一人でも脱出できましたが、重いトレールバイクだったら無理だったかもしれません。


この林道はここから先が山田集落に向かって峠を下っていきますが、おそらくこれと同じか、これ以上のアトラクションがあると予想されたのでここで引き返します。



このままでは昼食を摂るのに店に入ることもできないので、いつもの矢田川の河原に行ってみると、手前側に普段は無いもうひとつの流れができていました。



とりあえずブーツのまま川に入りジャブジャブ洗って泥を落とします。
こんなこともあろうかと、今日は防水ソックスを履いてきたので助かりました。


普段は目にすることがない何かの稚魚が足元をたくさん泳いでいます。
激流の中でよく生き残ったものですが、やはりどこからか流されてきたのでしょう。
この近くの田中畜産さんがXでポスト(この言い方にまだ慣れない)されていましたが、洪水の後に残された水たまりから、たくさんの小魚が網で簡単にすくえたそうです。



昼食はいつもの店「W」で新メニューの甘エビ丼♪
とっても美味しく、僕の生涯でこんなたくさんのエビを一度に食べたのは初めてですが、プリン体が・・尿酸値が・・ちと心配でした。


それにしてもコロナ明けで初めての盆休み終盤で、飲食や宿泊業の方々は忙しくなることを期待されていたでしょうが、それを裏切られて本当に気のお毒です。
この日も普段だったら開店同時に次々に訪れるはずのお客さんも、僕以外では地元の常連さんおひとりだけでした。
洪水被害修復などのボランティアはできませんが、ほんのわずかでもお金を落として役に立てたらと思います。
このブログをご覧の方で行動範囲内にお住みの方ならば、ぜひ香住に足を運んで美しい風景と美味しい海の幸を楽しんでください。



矢田川の河口に面した香住浜は打ち上げられた木クズが目立ちますが、ニュースで見たそれよりも遥かに少なく安心しました。



しかし西側にある小さな入江には、ニュース画像そのものの海面を埋め尽くす流木が。
地形と潮流の関係でこうなってしまうのでしょうが、エンジンに吸い込んでしまうために漁に出られない漁船も多いそうで、早急な現状回復が求められています。



海水浴客には人気の三田浜もやはりこの程度でしたが、いつもは賑わっているはずのビーチも数組のお客さんがいる程度でした。



三田浜から鎧(よろい)に抜けるショート林道。
ここを通るとよくカメラを持った方と出会うのですが、一体何を撮られているのでしょう?
風景?それとも鳥か蝶でも??謎です。




それにしても、たとえショートでも海の見える林道は良いですよね🎵



僕の定点撮影ポイント「鎧漁港」。
まるで絵葉書か映画に出てくるようなこの風景(実際に極道の妻たちなどのロケ地としても有名)が大好きです!


釣り人視線で見ると透明度が高過ぎるうえに藻場や岩場が少ないので、あまり魚はいないだろうなと思うのですが、シーカヤックにでも乗って一度楽しんでみたいなあ。




さて今日の探索ネタリサーチとして、もっとも期待を膨らましていた船越峠の途中にある作業道です。
ここは昨年も来ましたが、その時は延伸工事中だったので途中で引き返しました。
しかし先日とあるハイカーさんの記録を見ていると、近くにある久斗山に向かう途中の稜線に新しい林道ができていたとあったのです。
久斗山周辺は以前から精査を重ねていたのですが、その手がかりはなく諦めかけていましたが、もしそれが本当ならばこの作業道が伸びているとしか考えられないと思ったのです。
さらにまた別のハイカーさんの発信から、この近くに鳥取へと繋がる旧街道が山中にあるとも!
これは多少苦労しても攻めるしかありません。




で、普段ソロではあまりやらないこともやり・・



峠を登って行くと右手には日本海が広がっています。
ただ前回ほど空気が乾いていないどころか、湿気がものすごくて水平線がぼやけています。



この道の序盤2/3くらいはかなり古そうなのですが、その先1/3はまだ新しく造られた区間になっていきます。



道を横切るような沢がほとんど無いので、台風の被害はこの程度。




前回工事中だったのはこのポイントでした。



それがずっと遥かその先まで伸びているではありませんか!



しかーし、法面も路肩も補強していない区間になると問題発生!



バイクを置いて歩いて先を確かめると、まだまだ続いているようでした。
もしかすると見える範囲のすぐ先でジ・エンドとなるのは林道あるあるです。
最後まで確かめてみたかったのですが、この日の蒸し暑さは尋常でなく少し頭がクラクラしそうになり、こりゃヤバイぞと思って引き返しました。


以前庭いじりをしている時に2度ほどヤバかったことがありますが、アレは気がついた時には膝が折れてストンと尻もちをつくくらい突然やってきます。
特にこんな日のように蒸し暑いと、汗が乾く気化熱で冷やされることもないので非常に危険です。



再び船越峠に戻り香住港を眺めます。
BIGが当たったら、この風景が見える場所に別荘を建てようっと♪



さてあらためて台風被害の状況ですが、梨畑の様子も大丈夫だったようです。



ニュースでも報道された矢田川温泉付近の水田もご覧の通り何事もなく稲穂が実り垂れ始めています!


この写真にあるように左が矢田川、右の集落で床上浸水があったのですが、どうしてその間の水田が被害をほとんど受けなかったのかこれも謎です。
でもとにかく農家の方達の努力が失われず、本当に良かった。



普段ならば夏はこの通り、大きな中洲ができるくらいの水量が、先日は一気にそれを覆い隠して溢れていたなんて信じられないほどの静けさを取り戻しています。



それでも大野集落近くで河原を走ってみると、大きな木にはたくさんの流木が引っかかり、その荒れ具合を物語っています。



さてここからは県道4号線西側の林道の様子です。
池ヶ平林道は全く以前と変わりない平和な様子。



中間付近にあるかもしれない安泰寺に繋がる道を探して支線に入りましたが、それらしきルートは見当たらず。
唯一のところに赤テープがあり、その手掛かりかと思いましたが、さてここからどうやって?


さらに鳥取に繋がる旧街道とは何処に?
これはもう安泰寺のご住職に伺うしかないかなあ・・



池ヶ平林道本線に戻ると鹿の頭蓋骨が道の真ん中に鎮座していたので、轢かれないように路肩に動かしておきました。



それにしてもこの付近はこれまでに何度も鹿の死体が見受けられるのです。
この日も頭蓋骨のそばには、まだ新しい鹿の毛皮の一部らしきものが落ちていました。
カラスや他の猛禽類の仕業か、それともこの付近には熊が多いのか、それも謎のひとつです。



本線を過ぎて安泰寺側も探ってみましたがやはり手掛かりは無し。
安泰寺は檀家を持たない自給自足の禅寺で、修行されている一般の方(海外からも多い)が畑仕事をされていましたがご住職の姿は無く、わざわざお呼び立てするのも申し訳ないのでそのまま立ち去りました。



久斗山集落を過ぎ本谷林道に入るとすぐにこの倒木ありでしたが、これはこのまま通過可能。



グリーンカーペットは暑さが続いたせいなのか色褪せていますが、路面自体は荒れていません。



宮神山田林道で遭遇したような泥濘ゾーンも3ヶ所ほどありましたが、これも路肩側から通ることができました。
この程度ならば、春先の雪解け後の方がよほど酷いくらいです。



今回は元々廃道だった三川東などは危険と判断して走っていません。
これをお読みになった方の中には、そんな台風後の危険な状態でソロ林道などとんでもないとお思いになるかもしれませんが、確かにそれはある意味その通りです。
ただ僕はこの地域の林道には熟知しており、もしもの場合林道ならば10km歩いてでも帰れる最低限の体力と判断力は持ち合わせているつもりです。
もちろん過信は禁物ですが、どんなスポーツでもリスクはありますから、大切なのはリスクマネージメントではないでしょうか。


とにもかくにも、心配していたほどの大きな被害は今のところは無くひと安心しました。
あの泥地獄ももう少し乾けばきっと容易に通過できるでしょう。
今年はもうこれ以上台風が来ないと良いのですが、なんたってまだ8月中旬ですから台風シーズンあと2ヶ月あまり、穏やかな日々になることを祈ります。


8月の蒼い空 暑さなんかに負けやしない 8/5

この日のロードサイドの気温計は最高37度。
お隣の豊岡市では39.4度にもなったようです。


最近どうも一部界隈では僕のことをアブノーマルなオフローダーと思われているフシがあるようですが、さすがにこの暑さだし、本来の絶景ハンター・フラット専門としての1日にするつもり。
でもやっぱりちょっと気になっていることがあるので、気温が上がり切らないうちにリサーチもしておきましょう。



ここは日高町稲葉(いなんばと読むのが正解だそうです)のとあるルート。
先日ご一緒したK川さんやS川さんが言っていたのはここのことかな?



なるほど、確かにしっかりとした道がありました。(どこに?)
これを使えばやましいことなく?その奥に進めますね。



それ以外にもこのエリアには気になる道が他にもあって・・



入ってみるとこれが雰囲気抜群!





うわっ、これは見っけもんの理想的と言っても良いほどのダートがありました🎵



が、しかし・・



それは2kmも進まぬうちにジ・エンド。



別な道もこんなまるでオブジェのような放置物(重機のクローラー)があったりして期待しましたが・・



やたら樹が低く道に覆い被さっていて、逆リンボーダンス状態になって苦しいので撤退。
しかし体力温存のために敢えて無理をせず引き返したところもあるので、機会をみてまた探ってみましょう。



村岡神鍋林道で妙見蘇武林道と三川林道(どちらも舗装)の合流地点まで登ると気温も下がり、木陰は爽やかな風が流れています。



オープンなエリアでしばしの撮影タイム。
モンゴルやチベットには及ばないまでも、真夏らしい濃い蒼さの空が広がっています。
撮影はiPhone14Proを使っていますが、編集や加工も一切必要ありません。



もうここまでカメラ性能が進歩すると、あとは構図を決めてシャッターを押すだけ。



ただ意外とみなさん隠れた操作方法をご存知ないようなので、ちょっとネットで調べることをお勧めします。



同じ場所でも後からと



前から撮るのではこんな違いが。
億劫がらずにいろんな角度から撮ってみるのも大切なことです。



な〜んて偉そうに講釈ぶってしまいましたが、何と言っても但馬の自然美が素晴らしいのが最大の要因。
しかもオフローダーやハイカーさんを含めても、他の誰にも会わないのが当たり前。



ここで工事の情報です。
妙見蘇武林道の奥神スキー場のてっぺん付近は平日通行止めになっていますが、土日は通れます。



これがその現場。
その先も香住方面にかけて落石や小崩落が多かったのですが、今回それらは綺麗に整備されていました。
ただ舗装路面の上にうっすらと残っている土砂がとても滑りやすく、フロントをズルッと持っていかれるので要注意。



ちょっと時間調整をするために白菅山林道を走ってから・・





三川線をさらに北上して・・



久しぶりに大野林道で下山。
ここは好きな林道のひとつなのですが、他との接続が悪いのでなかなか足が向きません。
三川線を走っているとこんなに遠かったかなと、いつも繰り返し思ってしまいます。




今日の昼食はいつもの店ではなく、もう一つの贔屓の店の刺身定食。
大好物のアジのなめろうと南蛮漬けが美味かったー🎵
もうちょっとその量があったらなと思うけれど、値上げも最小限だから納得。
最近はすっかりと人気が高まって、開店直後すぐに待ちリストに記入しないといけないくらい。
そのうち開店前に行列ができてしまうのかなあ。



食後はいつものルーティーンで浜辺の木陰お昼寝タイム。
オンショアの風が程よく吹いているので快適🎶
香住港付近は遊泳禁止区間がほとんどなので、この時期でも人の数はまばらです。
海水浴客は西側の三田浜に多いようです。



そしてこれもまた定番ポイント巡りの矢田川で、涼しげな画像をどうぞ。
いつか奥の淵の深みにザブンと飛び込んで泳ぎたいけれど、一人だともし脚が攣ってしまうとヤバイので自重しておきます。



この川は鮎釣りで人気があるので釣り人も多いのですが、ここは迷惑のかからない場所のひとつ。
チャラ瀬が多いので鮎もあまり寄り付かないのでしょうか。
今日は防水ソックスを履いてこなかったので、ブーツの中に水が入ってムレムレになりそうだけどまあいっか。



そしてこの時期の稲の美しさよ!
里山を走りこの国日本に生まれた幸せを噛み締めます。



季節に応じて色々な花を咲かせるこの畑は矢田川温泉ではなく、そのお隣にある僕が愛用している合わせ酢などのメーカー『ときわ』さんが管理されていたのですね。



そこから池ヶ平林道で南下して、峠の途中にあるお地蔵様。
地理院地図で見るとここに破線が交差しているのですがお地蔵様の右側は深い谷。
どう見てもあり得ないと思っていたのですが、その答えは何と左側にあったようです。


どうして今まで気がつかなかったのか、尾根筋のこちら側に古道らしきその跡が。
左の斜面を横切って伸びているのが正解?
それとも正面を登っているのが正解?
実は以前、牛舎のところから実線が終わりの区間まで行ったことがありましたが、その時は途中で撤退。(激しく荒れていました)
そのまま強行突破すればここまで抜けられるのか?
おそらくはこの林道ができる前はこのルートが生活道路として使われていたのでしょう。
そうでないとあのお地蔵様の古さに納得できません。




赤い矢印のポイントがお地蔵様の場所です。
Xからの区間等高線を見ると傾斜がキツそうだから、バイクではちょっと無理かなぁ。
ただ破線がクネっているのでつづら折りの可能性も否定できません。
さらにそこから安泰寺に抜けられたら面白そうだけど、暑さが一段落したら仲間とチャレンジしてみたいものです。(えっ、嫌だって⁉️)



久斗山(くとやま)から熊谷(くまだに)に抜けて、岸田川の堤防の道。
こんなところをゆっくりトコトコ走るのも大好きです。
ただエンジン付きのバイクよりもグラベルロードのバイク(自転車)で走った方が、より気持ち良いかもしれません。




そこから竹田甚白細見谷林道に入ります。
目的のひとつは6月にご一緒したK川さんの落とし物捜索。
途中どこかでサイドスタンドが脱落していたのですが、後続の僕はそれらしき物を見かけながらスルーしてしまっていたのです。



2ヶ月近く経ってしまってはいましたが、多分見つけられるだろうという目論見は外れて、残念ながらそれは発見に至らず。


それにしても以前は廃道そのもので荒れ果てていたこの道は、今ではすっかりとフラット化されています。
この日はここで久しぶりにキツネを見ました🎵
先々週は三川線でイヌワシを見られたし、このところラッキーが続いています。
ただ僕はGoProなどで記録していないので、画像に残せないのが残念ですが。


こちらは盟友たらさんの撮影画像。
2年前にご一緒した時は、僕がその前に大野林道入り口でサイドスタンドがポッキリと折れてしまいましたっけ。

竹田甚白細見谷線



国道9号線に出てからはしばしのリエゾン。
林道ばかり走っていては、さすがに体力が続きません。


海上(うみがみ)地区から峠を駆け上り、また気温が下がってきたところで旧草原界へ入ります。




ここに来れば必ず立ち寄るこの空間。



いつもとは別の抜けられるルートもあるかと思っていましたが、どうやらそれはちょっと無理だったようです。



県道に戻りまた登っていくと、以前とは反対側のエリアに電柵が張られて、中には但馬牛が放牧されています。
さすがにこの暑さにはゲンナリとしているようで、みな木陰で横たわっています。



その周辺は真っ青な空に真っ白な雲が流れています。



正面には中辻肥前畑林道、左手には先ほどいた日本海がよく見えます。



ここにはもう数えきれないほど訪れていますが、これほどの青空と澄んだ空気は初めてかもしれません。



さらにその先の鳥取県との県境付近からの風景でも、鳥取市内がはっきりと見渡せます。



いつもはぼんやりとしている水平線もくっきりと見えますが、それはこんなに高い位置にあったんだなあと再認識します。
家にほど近い大阪湾や明石海峡も、高台から見ると海が盛り上がっているように見えるのは何故なのでしょう。



それにしても季節の移り変わりは早いものです。
気がつけばもう8月、兵庫県北部但馬のバイクシーズンは残り4ヶ月です。



さてと、そろそろ帰りましょうか。
まだ陽が長いのでついつい走り過ぎてしまいますが、フロントブレーキのベーパーロックが起こり始めたり、キャメルバッグのドリンクも無くなってきました。



ところでSNSで知ったブーツ使用、洗浄後の乾燥方法、皆さんはご存知でしたか?
これはグッドアイデアですよね🎵
これまではわざわざブーツドライヤーで乾かしていましたが目からウロコ。
バ◯とハサミとSNSは使いようですね。


成るか?19番目の新発見☆ 7/22

先週の激戦(探索)の後、いろいろと足らなかった点を復習したり、また次のターゲットに向けて課題ができてきたのでそのリサーチに出かけてきました。
今回はいつもとはちょっと違うデポ地ですが、傍には綺麗な沢が流れているので涼しくて心地よい。



いつもは情報オープン主義を貫いていますが、今回は全ての地名や林道名を書きません。
別に苦情とかが来たわけではありませんが、これから書くネタの数々は自分にとってとても価値が高く、どなたかに先を越されるのも癪だなというケチな考えからなんです。
小さいオトコですみませ〜ん!



まあ見る人によっては「ははーん、これはあそこだな」と見破られてしまうでしょうケド。



まずは森に入って、1週間の心の垢を落としてリフレッシュ。



何度も何度も書きますが、広葉樹の森は美しくて走りやすい♪



ススキは一気に伸びてきて、走り慣れたはずのこの野原でも走行ルートが分からなくなってしまいました。
一部湿地帯もあるので要注意ですよ。



走っていると昆虫や虫たちが一斉に飛び立ちます。
せっかくくつろいでいる時に脅かしてゴメン。



まさに真夏の青空が広がっていますが、心地よい風が吹いて暑さはほとんど感じません。



ここは野焼きとか刈り取りとかほとんどしませんが、毎年本当にススキの美しい場所です。



さあ、ここからが今日のリサーチの始まりです。
今まで5年以上、この場所はドン詰まりでどこにも抜けられないと思っていたのですが、前回来た時にほんの50mほど緩い斜面を降れば、あの人気林道に抜けられることが分かったのです。



ただ前回は1日の最後だったのでガス欠が心配になり、その実証ができていませんでした。
降った先には新しい作業道が見えています。



ほとんど苦労も無く、その作業道に出られました。
ただとても複雑に入り組んでいるようなので、分岐では路面に印を付けておきます。



実際に走ってみると想像以上に複雑です。
ただ場所によってはそのさらに下に繋がるべく林道が見え隠れしています。



この日はまだ1日の最初だし、日暮まではタップリあるので大丈夫ですが、一度最後に入った作業道群があまりに複雑でパニックになりそうになったことがあります。
走行ログを記録しておくことも大切ですね。



その点、ここは幅員も広く路面もまだ極めて良い状態なのも安心材料です。
あっちこっち彷徨いましたが、結局この倒木を越えるルートが正解でした。



前にもお伝えしたことがありますが、作業道でこんな小さな杭(普通は赤)が道の真ん中にあると、この先は行き止まりだという意味です。
ごくごく稀にガセであることもありますが、僕の経験上99.99%間違いありませんが、習性上行き止まりまでいかないと気が済まないのですよねぇ。



林道の本線を少し走ると左側にある、ずっと前から気になっていた支線に入ってみます。
どうせ短いピストンかなと思っていたのでこれまでは入ったことがなかったのですが、前日に衛星画像を見ていたら想像以上に距離がありそうだったのです。



入ってビックリ‼️
えっ、すっごくいい感じじゃん、好みだわ〜🎵



ソロの時は夏場は倒木処理をすることは、体力温存のためにまずしないのですが、この道があまりにも素晴らしいので頑張ってしまいました。



ここは途中で分岐があって2方向に分かれているのですが、その一方は太い倒木があってここで引き返し・・



分岐からもう一方にも進んでみると・・



こちらは転石がシダシダの下に隠れて危険な状態になってきたところで撤退。
どちらも見えている範囲では先の道もまだまだ続いていました。
それでもこの時はどうせどこにも繋がることはあり得ないだろうと思っていたのですが、帰宅してから地図を見直していたら、この先走る道とさほど距離は無く、そこにはそれらしき出入り口も発見して、疲れているはずなのにコーフンして眠れませんでした!



兎にも角にもソロではあまりにリスキーで不安あり。
ひとまずは元の林道に戻ってリエゾンをこなします。



改めて感じましたが、この林道も本当に素晴らしく人気があるのも頷けます。
この日はここで新型ジムニーとすれ違い、大段ヶ平などの駐車場ではさらに数台を見かけました。
すごく売れている車種なので、手に入れられた方々もきっとダートを走ってみたいのでしょうね。



さーて、自分の中では今日のメインと思っていた本命ルートのリサーチに入ります。
入り口付近はありがちなことで、そこそこ荒れていましたが・・



中に進んで行くにつれて、ここもまた想像を越えるグッドコンディションとゆとりのある造りの道がありました🎵



ここはいわゆる「路網」地帯、言い換えれば迷路のようでもあるのです。
こんな所で迷ったりトラブったりしたら誰も助け来ることもできないでしょう。
なので深追いはせず、最初の倒木であっさりと引き返しますが、イケそうな感覚は十分に掴めました。



最も好きなのは古道や廃道の探索ですが、こんな迷路の謎解きも楽しいものです。
ヘンタイモノズキと言われても、はいそうですかとしか言うことはできませんが。



元に戻って渓谷沿いの道を下ります。
ここは悲しい平家落人伝説もある地ですが、姫が身を投げた下流には滝とまでは言えない、美しい段差が目を惹きます。



そしてこれまで入ったことのなかった分岐の先に進みました。
するとこんなに美しい岩盤の出た切り通しが🎵



まるで印象派の絵画のようです!
切り通しは明らかに人の手によって造られたようですが、いったいなぜこんな場所で?
行き止まりのピストン林道には興味が無いと言い切る人も少なくはないようですが、僕はこんなたったひとつのポイントがあるだけでもその価値を認めます。



さらに奥に進むと・・



森の中に進む道と、耕作放棄地らしき広場に出る道がありました。
森の中に進む道は倒木で引き返しましたが、どちらもその奥にも道が見えています。
これも帰宅してから地図で確認すると抜けられそうな可能性が浮かび上がってきました!
そんなことですから、目が冴えて眠れなくなることも分かってもらえるでしょうか。



ただこの時はまだ頭の中でモヤモヤしたまま、基幹林道を走ります。



中間点の高原で定点撮影。



朝は雲ひとつ無いくらいだったのが、気がつけば青空の方が少なくなってきました。
そのおかげもあってか、高原全体は心地よい風が吹き爽やかです。



ここから今日のランチに決めていたお店に電話して、食べたかったハンバーガーを注文。



予定していたお店の近くの公園は先客がいて、仕方なく10分くらいバッグに入れて走っていたら、せっかくのバーガーが潰れてしまいました。


なので、ここはお店のFacebookページから画像を拝借。


1階は地元でも特に人気の肉屋さん、2階のカフェで息子さんがその食材を使って作るバーガーのパティは美味しくないはずがありません。
手切りで荒めのソレは歯応え良し、ジューシーで旨味は抜群🎵




本当は但馬行き2回に1回くらい訪れたいのですが、山奥に入っているとこの店の場所まで戻るのがルートプラン上難しいことだけが残念です。



切り株の椅子にはセミの抜け殻。
セミって短命と言われていましたが、とある小学生(だったかな)の研究で、実は結構長生きだと言うことが明らかになってきたらしいですね。



一旦トランポ(車)に戻って積み直して移動していると、村岡の街中は路面がしっかりと濡れていました。
アプリで見たら、ピンポイントで今いる場所だけ雨雲があ・・!
まあどうせこの時期は濡れたとしてもすぐに乾きますが、やっぱりできれば濡れたくはありません。
濡れたまま長い蘇武岳トンネルを走ったら、寒くて凍えそうになったことでしょう。



そしてこの日の最後の探索物件は、先週に完抜けはできなかった歴史ある古道と、現代の道の交差する地点。
どう考えてもこの画像の矢印のところしかありません。



歩いて森に入ってみるとそこそこの斜面ですが、先週くらいのコンディションであれば登りでも下りでも踏破できそうです。
画像でみると斜度は伝わらないものですが、トレールバイクに普通のタイヤでは難しいでしょう。




万が一に備えてエスケープルートも探してみました。
しかし針葉樹が多くなると折れた枝がたくさん落ちていたりで路面状態が良くありません。
こちらは下りではなんとか使えるレベルで、エマージェンシー用と言ってもいいくらいかな。



なんだかんだと大きな可能性を持った物件がいくつも浮かび上がり、この日は大満足な1日になりました。



ラストに2本の林道を繋げてデポ地に向かいながら・・



春に見つけた景色の良い支線でパシャリ!



少しだけにわか雨に降られましたが、持ちきれないほどの収穫があって素晴らしい一日でした🎵


これでまたスキモノ達を唸らせる(?)ルートを組めそうな気がしてきました。
皆さん海外遠征などあってしばらくは都合が合いそうにありませんが、その時がやって来るのが待ちきれないほどです。


美しきブナの森に眠る古道 7/16


天候不順や諸事情で3週間ぶりのブログとなりました。
これを書いているのは17日の海の日ですが、事実上梅雨はすっかりと明けましたね。
猛暑がやってきているにも関わらず、いつもの兵庫県北部神鍋高原をベースとしてグループで探索という暴挙?を敢行してきました!


集まってくれたのは前回の探索と同じ強者の面々。
前回は急なお仕事で参加できなかったあにぃさんも来てくれました。
なにせ皆さん速いので、鈍足の僕は付いていくのは必死ですが、なんと言っても探索能力に於いてこれ以上の実力派はそうそういません。
さらにこの日は隣県の鳥取からスペシャルゲストもお呼びしています。



駐車場の脇にあるイチョウの木をふと見上げると、そこにはたわわに生った銀杏がありました。
やっと真夏に突入したなと思っていたら、自然界はしっかりと秋に向けての準備をしています。



蘇武トンネルを抜けてから1本目の林道に入り最初の休憩。
すでに気温は30度を超えているようなので、こまめな休憩を心がけます。



2本目の用野和佐父林道を抜けると・・



本日のスペシャルゲスト、鳥取のトライアルライダーY本さんとここで合流。
なにせナンバー付きとはいえ、純粋なトライアル車での参加なので航続距離が極端に短いために部分的参加です。



そこからほど近く、廃道を入ったところからK川さん提案の新規ルート探索。
実はここ、僕も来たことはありましたがすぐに諦めていた場所でした。



すっかりと崩れた廃屋とは対照的に、まだ状態の良いYAMAHA DT125が眠っていました。
十分レストア対象として使えそうですが、所有者の方を探すのは至難の業でしょう、惜しいですね。



さあいよいよ真夏の探索の始まりです!



K川さんの仮説は、今は並行して伸びている県道ができる以前に、この辺りから少し北にある耕作地(現在は放棄地)を結んでいた道ではないかというものです。


最初はやはり耕作放棄地らしき場所で平坦でしたが、次第に沢沿いの細いキャンバー(傾斜地)の道?になってきました。
こういった古い沢沿いの道はこれまでもいくつか経験がありますが、急な登り下りに負けず劣らず苦労させられることが多いです。
細い道幅に加えて崩落や倒木が多く、下手すりゃ滑落します。



木々も雪の重みのせいか、こんなふうに横に伸びているので、油断するとヘルメットを強打します。



結局このルートは予想通りに繋げることができずに、途中で引き返すことになりました。
その際にあにぃさんが痛恨のライン読み違いで斜面途中でストップ。



そのまま上がることは諦めて、一旦下まで降りてのヒルクライム。
ベテランでもわずかなミスでドツボに嵌ります。



ルート脱出前にひと休みしている時に見上げれば、広葉樹が空を覆って心地よい風が吹き抜けていました。
なんだかんだ、ほんの1kmくらいの距離でしたが、ここで往復2時間くらい費やしています。



午前中にもう1ヶ所走るつもりでしたが、予定変更して香住に向かいます。
本谷奥林道から・・


宮上山田林道を抜けて行ったのですが、この写真のあたりはいつもと変わらずフルフラットでも、峠の途中では数日前の豪雨のおかげでかなり路面は荒れていました。



この日は総勢7名だったので、いつもの店に入るのは難しいかなと思っていましたが、ラッキーにもすぐに座れて、僕は白イカ丼を注文🎵
この時期ならではの、上品な甘さで歯応えの良いその味はやはり絶品です。


 ガソリンと水分補給を済ませ、本当だったら途中の川で泳ぎたいくらいでしたがそこは我慢。

三川林道(舗装)に登り直し、石碑のある広場近くからブナの森の中に眠る古道を探します。
ここは行けたとしても目的ポイントからピストンで戻らなければならないと思っていたのですが、前日に改めてリサーチをしているとあるハイカーさんのブログを見つけて、それによると抜けられる可能性も高まってきたのです。



今日お誘いしたY本さんはこのルートを途中まで走ったことがあるそうなので、その話をしたら大いに乗り気です🎶



植林された杉や檜の森と違い、ブナやコナラの森は本当に爽やかです。
かつては炭や薪の材料として里山に近い山では伐採され尽くして禿山となり、戦後の材木不足を補うために杉や檜が植栽されたということですが、少しずつ元の自然に戻す活動も行われていると聞きます。



それとは違い、この辺りは深い山々に囲まれているので、古代から変わらぬ美しさを保っているのでしょう。



冬になれば深い雪に覆われる過酷な環境で生き延びてきた木は、往々にしてこんな姿で残っています。



古道探索はそんな中で少しずつ奥へと進みます。
頼りになるのは、少しずつ集めた資料とGPS、そして変化を見逃さない観察眼。
その点、このメンバーは皆それぞれのスキルと経験が豊富で、しかも楽しく心強いことったら🎵



先ほどは自発的崖落ちで小さなミスをしたあにぃさんは、ここでは名誉挽回とばかりに皆んなが見落としたルートを発見!



ただしそのルートを進むには、急斜面に残されたつづら折りの道を下らなければなりません。
一旦下って、もし戻らなければならなくなった時のため、試走を買って出た大隊長はまもなく古希を迎えるそうですがお元気そのもの!
特にこの日に乗っていた所有車の中でも最もパワフルなKTMの2ストモデルに、新品のゲコタ(ハイグリップタイプ)タイヤを履かせたのがその理由のようです。




トライアルライダーならではのテクニックで、Y本さんも楽しそう🎵



課題は残したものの収穫も十分にあり、また今後が楽しみになりました。



森を抜けると真夏の空。
標高は700〜800mくらいあるので、風さえ吹けば心地良いくらいです。



さらに少し移動してから森遊びは続きます。



このエリアはブナ、橅、山毛欅。



こんな絵画のような美しい森に酔いしれます。



以前ならば、真夏は爽やかなフラットダートを繋ぐことがメインでしたが、いつの間にかこんな遊び方がすっかりと気に入ってしまいました。



体力はもちろん使いますが、こんな贅沢な遊びはなかなかありません。



楽しくタフで心強いいメンバーに恵まれてます。
皆さんありがとうございました🎵