苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

役割を果たした道に光を当てれば 5/22 但馬

今年の5月は昨年に較べれば格段に晴れの日が多い気がします。
五月晴れとくれば、僕の大好きな絶景ポイント巡りがピッタリと当てはまるワケですが、その反面この時期は雪でススキが潰れ、まだ他の草の成長も少ないので絶好の探索日和でもあります。
体力的にもこれ以上気温や湿度が上がると厳しいですが、今が絶好のチャンスとも言えるでしょう。


ということで、今日も但馬で気になる3箇所をリサーチすることにしました。


その前に軽くウォーミングアップで廃スキー場を駆け抜けます。
ここは昨冬にスノーシューで登りましたが、やっぱり雪景色も新緑も素晴らしい!


そしてリサーチ⓵は高丸山の麓に広がる扇状の谷。
昨年TOM'Sの吉川さんとご一緒した時に『あれは何?』って聞かれて、初めてそこに道があったのかもと気付かせてもらったのです。
それにしてもどうです、この若葉のトンネルの美しさたるや!

僕の"OJIRO SKY"はこれまでもたびたび繰り返し画像をアップしていますが、何度見てもこの景色に飽きることはありません。


正面が高丸山、左が鉢伏山。

今日の探索メンバーは、諸事情が重なり僕とKちゃんとえでーさんのトリオ。


ここは昨年秋に下見に来た時にはものすごい草で跳ね返されてしまいましたが、今回は何とか先に進めます。

しかしこの道はおそらく相当長い間誰も通っていないような状態で、こんな感じで低木に覆われてしまっています。
1本を切るのには時間も労力もさほどかかりませんが、これだけの本数になると3人ではうんざりしてしまいます。

ここでは下見のためにかなりの距離を歩きました。
結論はルートとして麓から伸びてきて2方向に分かれて、こちら側の林道2箇所につながっていることが確認できましたが、バイクでは3人では厳しいので諦めました。

ヒートアップした体を冷ませるために稜線に出ます。


ここでは本当に心地よい風が吹いていて、『ああ、オフロードバイクに乗っていて良かったな〜♫』と思わせてくれる瞬間です。



その麓側には公園があり、ややピークを過ぎたシャクナゲ(合ってますよね?)が咲いていました。




なぜか1本だけある白樺の木が、いかにも今、高原にいることを再認識させてくれます。


そして風格のあるブナの老木。


最近僕もちょっとだけトレッキングの体力ができてきたので、Kちゃんの歩くペースにも付いていけるようになってきました。
それゆえ、ふたりで歩いて探っていると、どこまでも深く深く行ってしまい、気がつけばバイクと残ったえでーさんとは大きく離れてしまいがちです。
ともあれ、こちら麓側の出入り口も確認ができました。
あとはまた体制が整った時に、あらためてアタックしてみる?ことにします。


そこから大きく移動して、リサーチ⓶の前に栄養補給。
今日は田舎料理と打ち出された、うみがみ元気村の但馬牛丼です。
ここ、失礼ながら店構えからは想像ができないくらい味が良いんです!
地産地消の牛肉は上質のしゃぶしゃぶ肉に匹敵するくらいで、お値段は700円。
それにオバチャンとの会話が楽しくアットホームなお店ですよ。


食後は以前からずっと来てみたかった『ふるさと資料館』。

廃校になった中学の校舎を利用しているので、ノスタルジックな良き雰囲気です。

そしてここにあった資料で、これまでいくらググっても分からなかったいくつかの事柄がスッキリと解明できたのに少しコーフンしてしまいました。
その古道の名の由来は、むかし鳥取のある殿様が通っていたことがあるからで、今のその道を見れば信じられないくらいの山道ですが、そんな道は各地にそこそこ残っていますね。


さあ、それでは午後の部のスタートはその古道の一部でもあり、麓から放牧のために山に往復していた牛飼いの道でもあったというその道です。


入ってから数十メートルだけは穏やかでしたが・・

そこから先は難所の連続。

えでーさん、怖そうな顔をしてKちゃんにやらせているみたいですが、いえいえKちゃんが自ら進んでゴムボーイ(ノコギリ)を振るっているのです。


その先は急キャンバーからのつづら折りとなりデンジャラスだということで諦めました。
やはり3人ではもしも崖落でもやってしまった時にはリカバーできないという危険性が拭えません。


でもこのままでは諦めきれずに、この道が確かに今でも繋がっているという確証を得るために反対側の出入り口からも探ってみました。

以前にもここは来たことがありますが、その時は紅葉も終わった晩秋だったので、このV字のルートも深い落ち葉に覆われていました。

その時も美しかったのですが、やはり新緑の美しさはまた格別です。


休憩をしている時、ふと上を見れば・・・
どれだけこの素晴らしさが分かってもらえるか僕には計りかねますが、この場にいればいつまでもずっとこうしていたい、そんな気分に包まれるのは誰にでもきっと当てはまるだろうと思います。


結局は、まず間違いなくこのルートであろうということは確認できました。
しかしここでもまた無理は侵さず、いつかまた体制を整えて再チャレンジをしようと決めました。



草原界を抜けて麓に下ります。


ここはもう何も苦労せずに、のんびりと雰囲気を楽しめる道。

気持ちも身体もリセットして・・


最後のリサーチ⓷で待っていたのは、次々に現れる倒木でした。
しかも硬くて切るのにはひと苦労もふた苦労もするシロモノだらけ。

ここは9号線沿いの千原から坂本林道に繋がっているであろう道で、数年前から狙っているのですが、本格的に探索したのは今回が初めてです。


幅員は今日の中では広い部類で、路面もさほど荒れてはいませんが、何せ倒木が次から次へと現れてきてタイムアップ。
ルートの半分近くは開拓したと思いますが、これまた次回持ち越しとなりました。


ということで、今回は完抜けゼロという結末でしたが、大いにやりきった感があり気分は爽快でした!
本当によく歩いたのでトレック&ライドと言っても良いくらいです。
それも昨冬からKちゃんの協力もあり、山歩きを多く取り入れてきたおかげだと言えるでしょう。
本当はライディングテクニックも上げて、難所もスイスイ乗れるようになれれば良いのですが、そちらの方がよほど練習不足かな?


トランポに戻り、着替えと積み込みが終わると誰からともなく『来週どうする?』『どこ行く?』という話になりました。
気心の知れた仲間というのは本当にイイもんです♫


令和4年・但馬完全開幕宣言! 5/14 但馬

それはGWの前だったか、突入した頃だったか忘れましたが、影のボスから『中辻肥前畑線はどないやねん?』と連絡が入りました。
僕もまだ自分では走っていなかったし、他からの情報も入っていなかったので『再来週ころに見てきます!』とだけお答えしておきました。
なにせその方は多可町のあの焼き鳥の名店『鳥富』の絶品もも焼きを教えてくれた大恩人。
はい、食べ物に関してワタクシ絶対受けた恩は忘れません。


というワケでこの日はまずスタートにその中辻肥前畑線、別名『裏氷ノ山・絶景スカイライン林道』を走り出します。


先週に続いて、場所によっては少し散りはじめていますがタニウツギ(覚えました!)の花が咲いています。
今年は特に咲きっぷりが良かったような気がしてなりません。

中辻側から入るとあちこちでやや荒れた状態が続きます。
この林道は天候の影響をとても受けやすく、その度に幾度も修復を繰り返しています。


でもこの前も書きましたが、但馬の林道で好きな道を3本選べと言われたら、間違いなくここはそのひとつ。
これまでいろんなドラマにも遭い、子熊が前に飛び出してきたり、支線で崖落ちをしたりと思い出が尽きません。

但馬でも少し奥まった所に位置するため、他のライダーともまず遭遇することはありませんが、この日は真新しいタイヤ痕3、4台分がクッキリとついていました。

基本的にはフラットな快走ルートなのですが・・

今現在はこんな崩落や落石、流水溝などなどいろんなアトラクションが現れてきます。
トレール以上のスペックが無いとちょっと厳しい、乗り手にもある程度以上のレベルが求められます。

中間付近の石碑があるポイントは以前に比べると周囲が伐採されて、とても見晴らしが良くなっています。

ここの紅葉の季節の景色は、また最高に素晴らしいのですよ♫

肥前畑に近づく終盤付近のオープンエア区間。


ここは僕の定点撮影ポイントです。

さあ、もうあとは全てフラットだろうと思っていたら、一番大きな崩落がありました。
これ以外に何箇所か倒木処理もしていただいていたので助かりました。
先行の方々、誠に感謝いたします。

ということでこの道の開通は確認して、早速影のボスにご報告を入れて任務完了。


この先、舗装林道『畑ヶ平』から『扇ノ山林道』にも繋がっていますが、その入り口にはロープが張られています。
でも地元の農家の方がそれを開けて入って行ったので、もうそちらも問題無いのでしょう。
僕はそこで103号線で別方向に移動します。

道端にはシャガの花(これも覚えた!)と小さな花はツユクサかな。

ウロウロ、キョロキョロしていると思いがけぬ新発見!
以前から何度も試みていたあの高原に続く牛飼いの道、そして謎の名称の古道の入り口が見つかったのです。
何度も何度も調べながら見つからなかったその入り口が、こんなひょんなタイミングで現れるなんて!!
う〜ん、雰囲気は最高!
でもこの先の地形図を見るとかなり急勾配だから、果たしてバイクで行けるかどうか・・
これは次回の探索班イシューかな?

このエリア、岸田川沿いの集落の風景も大好きです。
独自の文化もあって、とても興味が尽きないのですよね。


この日はもうほとんどの田んぼでは田植えが終わっていました。
それにしてもこんな大きな岩が田んぼに残されているのも珍しい。
氷山の一角ではなく巨岩の一角で、取り除くことはできなかったのでしょうね。

扇ノ山に近づくにつれて道路脇に残雪が増えてきました。
それもそのはず、昨冬からお世話になったクロカンスキーのメンバーの皆さんは、ついこの前までこのエリアで滑っておられました。


目的地の草原では空が雲で覆われてしまったのが少し残念。
セルフ撮りでしばし遊んで昼ごはん。

真夏になると草が伸びてきてしまうので、今が眺めは一番良いのかも。
ただ鹿と猪のフンがすごく多いので、むやみにはゴロンと寝そべれません。

この日の後半のスタートはいつも優しい『草太林道』。
何が優しいかって、路面が土質でとても走りやすく、『ん、僕ってこんなにウマかったっけ?』と勘違いさせられるくらいなんです。

贅沢を言うならば、もう少し距離があって(正確に測ったことはありませんが4〜5kmくらい?)絶景ポイントがあればなあ・・ということでベストスリーからは惜しくも対象外。

まあでもホント、走ったことが無い方はぜひ一度お試しください。
ここはハンターカブでも楽しめるでしょう。



今日のバイクBETAでは熊波は走りたくはないので、スルーして稲荷尾林道へと。
(ちなみに熊波も開通しているそうですよ、相変わらずアトラクションの連続ですが)

ここは知る人ぞ知る、『悪女と聖母の林道』。
中盤のワチャワチャな区間と、それを過ぎた後半の包み込まれる雰囲気はまるで別物です。

そのややこしいとも言える区間は写真を撮っているヒマも無いのですが、今回はとにかく高さも太さも実に中途半端な倒木の連続でした。
乗ったまま潜れるのか、体当たりして強引に抜けられるのか、とってもビミョーなものばかりなんです。
下手に突っ込むと軽い脳震盪やむち打ち、あるいはその枝に跳ね返され転倒というケースも過去には何度か。

でもそれを全てクリアすれば、こんな美しい森がアナタを迎えてくれるのです。

特にこの新緑の季節、そして秋の紅葉の季節、ここは楽園です♫




じっと耳を澄ますとあたりには「ホッホ、ホッホ」という鳥の囀りが・・



それを抜けると今度はみんな大好き、あの展望東屋のある場所です。


バイクに乗っていない人にもここの写真を見せると、みんな揃って『行ってみた〜い!』と言ってくれます、そりゃそうだよね。

そしてこの日のラストは『仏ノ尾林道』、僕の但馬ベストスリーのうちの一本です。

路面は硬め、バラスが多いところでは少し走りにくく、ビギナーの頃はむしろやや苦手にしていました。
夏以降は道の左右からススキが張り出してきて道幅を狭めます。

距離は12kmほど、この絶妙な長さがライディングに集中できるのかもしれません。
広島・福山の盟友たらさんにとって初めてのここの走りで、途中一度も止まらず見事なスムーズライディングで駆け抜けたのには驚かされました。


ここも冬の被害はほとんど無く、昨冬のあの大雪の割には影響の少なさに驚かされます。


国道ではなく、町道を走りながら帰路につくと、その途中で良いポイントが見つかりました。
樹々の間に見えるのは鉢伏山。


このあたり、走るためというよりも、良い風景写真を撮れる場所がいくつもあるんです。




さあ、これで但馬エリアはほぼ全て開幕です!
メジャーな瀞川氷ノ山線も問題無しとの情報も続々と入っています。
一年前半のベストシーズン、梅雨入りまであと半月?ほどですが、このチャンスを逃さずに目一杯走りましょう♪


美しき花の道、そして思いがけぬ発見 5/7  但馬

この日は僕にとって連休最後のオフロードバイク。
天気予報も上々だったけれど、なぜかもうひとつテンションが上がらず、行き先も迷っていました。


前回の探索でお腹いっぱいということもあったのかも?
のんびりと但馬を走ろうとやっと決めて、ここは以前からどうも気になっていた場所。
いつもベース基地にしている道の駅からものの5分もかからない、『まんどの湯』南側の山です。
通る度に山肌にチラッと見える道らしきもの、そして衛星画像で見ても何かありそうだなとずっと思っていたのです。


ありましたね〜!
たぶん春限定で、夏場に近くなれば草でボーボーになってしまいそうな場所です。

いくつか分岐があり、ひとつずつ探っていくと・・

方角的にも脈がありそうな道を見つけました。

集落に極めて近いせいか物件も豊富です。
これは MINICABですね、当時はみな付いていた足元の通気口が、おちょぼ口のようでかわいい。

道の駅但馬蔵も見えるこの距離。


日本の里山は美しい!この良さを都会の人も地元の人も、もっともっと認識して欲しいなあ。


さらに奥へと進むと・・


小さなガレと倒木で遮られています。
木は簡単に切れそうですが、そこまでして追求する気も無いのでここは撤退。


山藤の季節になりましたね。
この日はそこかしこで満開でした。


別なもうひとつの入り口から入り直すとこんな標識がありました。

丸太階段を登った先には・・

東家があり、その奥にはまだ道が続いていますがこちらは未調査。
あまり一気に調べるとつまらないので、ここはまた時間が余った時のために置いておきましょう。


しばし移動して耀山。


この頃から雲が増えてきたのが少し残念。


東の方角はまだ晴れ間も。


今まで入ったことがなかった奥へも行ってみましたが、トライアルごっこをするにはピッタリでした。
それもやはり草の少ないこの時期だからできることでしょう。


氷ノ山、鉢伏山、瀞川山の三連山。


さらに移動して羽尻線。


入り口で3人の若そうなオフローダー3人組と遭遇。
本線を進むと左コーナーのイン側に対向車(オフローダー)が勢いよく突っ込んできてあわや正面衝突!
たぶん先ほどの3人と同じグループで、みなに追いつこうと一生懸命だったのでしょうが、林道でも対向車があることを忘れないように頼みますよ〜。
仲間に遅れても焦らない!リズムを乱すと事故の元!!。

さて気分を取り直して新緑を楽しみましょう。


金山峠から羽尻に向けてしばらくは幅員も広くフラットですが、途中からはそれも狭まり、路面もそれまでに比べると少し荒れたところもあります。


風景はところどころでまずまずです。
養父から朝来方面の風景ということになるのでしょうか。


ここは昨年のこの時期にみんなで汗を流して切り開きましたが、昨冬の被害は最少限だったようです。


後半はブナなどの紅葉樹が美しい自然林が残っています。


ラスト手前のこの区間が大好きです。


秋も見事でしたが、春もやっぱり素晴らしい!
惜しかったのは曇っていたので木漏れ日が無かったことです。


神鍋の風景をしばし眺めて・・


羽尻線を終えるといつもは左折していましたが、今回は右折して名色羽尻線を走ります。


時期によってはヘビーウエットで草が多く、人気がイマイチなのかもしれませんが・・


今回は本当に素晴らしい、たくさんの花に囲まれた林道でした!


これはウツギの花?

見晴らしもまた良し!

斜面いっぱいに咲く白い花。


これが調べてもさっぱり分かりませんが、数カ所で群生していました。


路面もところどころに水溜りはたしかにありましたが、全体にフラットでとても走りやすい道です。


これもウツギの一種なのかな?
以前に教えていただいたのに関わらず、失念してしまったようです、ごめんなさい。
ともかく道の周りが花だらけの、素晴らしい雰囲気だったということは伝えておきます。


そしてその道が終わったその先に・・・


見つけちゃいました!だーい好きな洗い越し。
このために最近はFinetrackのメッシュソックスの上に重ねてSKINZの防水ソックスを常に履いています。(えでーさん仕込み)
これならばジャブジャブ川の中を歩いても肌は濡れず蒸れず、一日快適ですよ♪

そして、そして嬉しいことに、そのさらに先にはとても古そうな作業道があったんです。
標柱もちゃんとあったので、これはもしかしてあそこに繋がっている???


でもここもこのまま先に進まずに、一旦別の支線からその可能性を探ります。
美味しいものは最後に食べる派、楽しみにとっておきましょう。

いろいろと探るうちに、そのルート内ではありませんがとても良い風景を見つけました。


ダート途中の広場に咲く山藤の花。

今日はこの木を愛でながらの昼食です。

綺麗に手入れされた公園などの藤棚も良いですが、こうした自然の山藤の良さを友達から教わって以来、この季節になると走りながら求め続けています。


腰掛けた地面の周りを見回すと、そこらじゅうワラビだらけ。
若芽を食べるのも好きだけれど、一から全て自分でわらび餅を作って食べてみたいなあ。


一服した後にはまた探索の続き。

ちょっとデンジャラスになってきたのでほどほどに。
ここはまた探索メンバーと供に楽しむことにします。


いやあ、しかし良かったなあ!
このエリアは滅多に来ることが無かったのですが、大いに見直したのでしばらく通うかも。

そこから名色の廃スキー場を抜けて・・


万場を駆け上がります。
今日もキャンプ場は大賑わいでした。


三川線の残雪は簡単にクリアできて粟ケ尾林道に。

ここもブナが美しい。
氷ノ山周辺で好きな林道を3本挙げろと言われたら、そのうちの1本はこれですね。


なぜか気乗りのしない1日のスタートでしたが、走ってみればこんなに収穫も多く楽しめるとは思いもよりませんでした。
やっぱりオフローダーは走ってナンボですよね!


そこでまだ時間も早かったので(空はまた曇ってきて暗いのですが)、朝イチに入ったダートの反対側と推測していた場所からもう一度調べ直しました。


おや、こちらの方がしっかりとした道らしき道です。
方向的にもつながっているような予感が・・


すると・・

あーやっぱり、ビンゴ!!
朝、反対側から来て引き返した場所に到達しました。
ここはノコギリをバッグからいそいそと出し、サクッと3本切って完抜け成功!!!


距離にすればおそらく3kmほどではありますが、こんなに良い感じの林道がすぐそこにあったなんてまさに灯台下暗し。
まだ新しめのタイヤ痕があったから、地元の人にはそこそこ知れているのかもしれません。


でもたとえそうであったとしても、自力で見つけて完抜けできた喜びって、やったことのある人だけに分かるものでしょう。



振り返ってみれば今年のGWは内容が濃くて、とっても楽しかったな♫


昨年は5月の爽やかな日数が極端に少ないまま梅雨になってしまったけれど、今年はこの先も存分に味わえると良いですね。
ウジウジしていたら、あっという間に猛暑がやってきてしまいますよ。
それまでに草の少ないこの時期ならではの楽しみが待っています。


『犬神家の一族』さながらの事件発生❗️ 5/3  宍粟

数年前の豪雨災害で甚大な被害を受けた宍粟(しそう)エリア。
林道もズタズタになってバイブルを辿る作業も断念せざるを得ませんでした。


しかしその後に仲間のえでーさん&Kちゃんコンビの素晴らしいリサーチもあり、満を辞して3年ぶりに再チャレンジとなりました。
まずは新たな機材を手に入れたまこっちゃんのバイクであるトリッカー・フルサイズをみんなで試乗会。

この日の場所はこちら、かつては鳥取〜岡山までロングダートで繋ぐゴールデンルートの一部と呼ばれていたという、大通中江林道(おおどおりなかえ・現在は全線舗装済)周辺の作業道群です。
当初僕自身が行った後に、えでーさん&Kちゃんコンビが調査範囲を広げて支線2〜5は完全解明されているのですが、問題は支線1のルート。
豪雨以前に走られている、とある方の画像はネット上に残っているのですが、その後は誰も走ってはいないはず(おそらく)。


さて、今回はリーダーをえでーさんに丸投げをして、僕は単なる撮影班ですが結果はいかに?



最初は支線2&3からのスタートです。

この日も天候には恵まれました。


奥へ進むとまず最初のアトラクション。


RYOTAくんは華麗にクリーン!


トライアルライダーのまこっちゃん、楽勝かと思いきや、フロントアップの時にまさかのシングルハンド!?


なぜかスポっと手が離れてしまったそうです・・
ここで足首を軽く(?)捻挫して、この先も乗り続けるも歩く時には引きずっていました。
今日は何かが起こる日なのか・・そんな不吉な予感が漂ってきました。

倒木をエスケープしようと試みるもまず僕が落ち葉に隠れていた倒木に足を取られて転倒。
続くRYOTAくんも・・


まだ経験が乏しいながらも、いつもソツの無いKMDさんもゴロリ。
初めてのお見事なブログネタご提供ありがとうございます。


その後、一旦舗装林道に出てから支線5へ進むと、事前の説明通りの景色の良さ。


地質、路面の雰囲気はすぐ近くの名林道『糸白見線』とも重なるところがあります。


ここはミドルのピストン、みんなに遅れても心配なし。


終点には広場があり、見晴らしもまずまず。


こういった老木、好きなんですよねぇ。


さーて本日の注目の事件の解説といきましょう!
次への目的ポイントに行く途中の舗装林道上にこんな崩落箇所があったんですよ、ハイ。

細い木を処理してイエローのラインでクリアしようと思っていたのですが、少しミスをして赤いラインのように膨らんでしまったのです。
前もって歩いて下見もしていて、足元の確認もしていたのですが・・


降りかけた途中でフロントがストンと落下!!
一瞬のことでしたが、頭の中ではまるでスローモーションのように『どこまで沈むんだー!』って思っていました。

崩落土砂の下と横には残雪があり、さらにその下には側溝があって、そこを水が流れて空洞になっていたのです。

5人がかりでの引き上げは簡単にできましたが、もしもソロだったら2時間くらいかかったかも。
乗っていた僕は無意識のうちにゴロンと前転して、幸い身体もバイクも無傷でした。
実を言えば今年から始めたスノーシューでは、雪を踏み抜いて脇の下のあたりまでハマること2回で、今年はすでに計3回目。(いえ自慢でもなんでもありませんが)
数年前には廃スキー場のゲレンデをバイクで走っていて、穴が草に隠れていてハマり、やっぱり見事に前転しました。
その時は後ろからバイクが降ってきましたが、今回はこの状態でエンジンはかかったままで、後輪は虚しく空回りを続けていたというシュールな状況。
しばし他のメンバーは呆気に取られていたので、僕の方から『早く写真に摂ってー!』とリクエストしました。


ちなみにこのブログで書く前にSNSに投稿したらちょっぴりバズっています・・

後からのメンバーは、僕の人身御供のおかげでここは程なく通過。


昼食をスギのふるさと公園で摂っていると、西脇から来られたというXRとWRのお二人と遭遇。
なんでも近くでキャンプをしながらの林道ツーリングとのことでしたが、まさかこんなマイナーな場所で他のオフローダーにお会いするとはびっくりでした。

これが今年の桜の見納めかな。



一服してから山頂アタックを試みるも、ここはあっさりと撤退。
ちょっと難易度が高過ぎました。


そして今日の本命の、支線1の片方の出入り口はこんな洗い越しを渡るところから始まります。

豪快に水飛沫を上げるKちゃんの走り!
ヘルメットまでびっしょりになっていました。

僕はなるべく控えめに。
かつての豪雨の直後はこの川底も大きな石で埋め尽くされていましたが、その後整備してくれて渡りやすくなっていました。


渡ってから少しの区間はこんなに爽やかなのですが・・


ここでまた、別な事件勃発です!
一旦小休止してからリスタートをしようとすると、RYOTAくんのバイクのエンジンがまるでかからなくなりました・・
いや、以前から始動性が特に悪く懸念されていましたが、あの水飛沫でセロー225はトドメを刺されたか?


まあトラブルシューティングの間は自然観察と撮影会をしているので全然構いませんよ♪

僕自身も何度かトラブルでみんなを待たせてしまったこともあるので、こんな時の気持ちはよく分かります。
さすがに性格の良いRYOTAくんは平身平頭で謝ってくれていましたが、そりゃまあもしも当たり前のような顔をしているような輩がいたら即除名です。


結局、応急処置ではどうにもならず、えでーさんに牽引されて舗装路まで戻ります。


しかし牽引で渡河って・・


さらにここで足の痛みが悪化していたまこっちゃんがトランポの置いた場所まで戻り、RYOTA君の愛車を取りに行くことになって、ふたりのメンバーが途中脱落という残念なことになってしまいました。


残る4人は先に進むも、ちょっとヤバめな崩落で撤退してからショートカットできるルートに変更。


こちらはミニ洗い越しで余裕です。

メンバーも減ってしまい、ちょっとビビるアトラクションに何度か心折れそうになりながらも、リーダーえでーさんの強い牽きもあって前へと進みます。

そしていよいよ最後の難関が近づいてきました。


問題の場所は約50mくらいに亘って、大規模な崩落が発生していて急なキャンバー(斜面)になっているのです。
地質はまさに真砂土で、棒切れでも簡単に掘れる程度の柔らかさ。
不安は残りますが、適度にライン上を整地していよいよ再チャレンジ。



初めて来た時はまだまだ経験も浅く、一目見ただけで諦めましたが、年月が経つごとにその経験値は多少は上がってきたようで判断基準は変化します。
ヨシ、これならばイケそうという気持ちになってきました。


そして4人全員ここは問題なく通過です!ヤッターッ!!


さあ、残るはこのくっさーいジュルジュル区間さえ、転倒せずに渡り切れば目的は達成です。
ここは最初に来た時、この水溜まりの中に動物の死骸でもあるのではないかと思うくらいの悪臭だったのです。(実際はそうではなく、単にバクテリアの繁殖のようです)
今回いい加減その匂いは消えているかと思いきや、転倒せずにすんなり通過だけでもやっぱり鼻がもげそうになったので、トランポに戻る前にもう一度洗い越しに行って3度川を渡り、その泥を洗い落としました。


いや〜、ついにこれでバイブルに載っている兵庫県内の中・北部の林道・作業道はほぼ全て辿ることができたと言えるでしょう。


あらためて筆者の方には心から感謝いたします。
あなたがこれらの記録を残してくれていなかったならば、僕たちのオフロードバイクの楽しみは半減していたことでしょう。



そしてこの作業道はこんなに素晴らしい景色でフィナーレを迎えました。
ありがとうバイブル、そして頼りなるグループの仲間たち。




上記をクリックしてバイブルを開くとこのページが出ます。



緑の欄で探すエリアをクリックすると次のページでGPSデータと地図が出ます。


以前は左端の紫の欄で解説やコメントが読めましたが、現在それは読めることができません。




若葉萌える春の山、いま但馬が美しい 4/30 但馬


瑞々しい季節になりましたね!
これを書いている僕自身はすっかりカラカラですケド・・。
僕にとっての連休初日はやっぱり但馬、今日は神鍋からのスタートです。

まずは三原水口林道です。
正直あまり好きな林道とは言えなかったのですが、未だじっくりとレポしたことが無かったので書いておきます。
ここは造られてからかなり古いのか、はたまた利用することが少ないせいか、幅員はたっぷりとあるのですが路面は放置状態。
この日は雨上がりということもあって、いつも以上にウエットです。

ガードレールもコーナーなどにも舗装区間多めですが、所々ではこんな爽やかなシーンも。


眺めはまずまず、南の方角にひらけています。


道のすぐ脇にはこんな綺麗な滝も。


落石や倒木もありますが、それはさほど問題ではありません。


林道終点の集落の手前の支線を入るとこんな空間がありました。

気持ち良いなあ〜♫
ちょっと気温は寒かったですけどね。

さらにまた三原集落の奥に気になるエリアがあったので行ってみると・・・

ありました!三川山登山道入り口という案内の奥です。
入り口には『この林道はこの先2kmで行き止まり』とありましたが、どんどんそれ以上奥へと伸びています。

ぐんぐん高度を上げて登っていきます。

う〜ん、こちらはとっても好みのタイプ!


シビれますねー♪🎶
切り通しの向こうに山々が広がる景色、サイコーです!
結局、片道は4km以上あったので往復8km堪能できました。
ここはまたリピートしたくなるピストンでしたが、帰ってから調べ直すとこれって大山林道なのかなあ?
だとすればバイブルでは三川線と繋がっているはずなんだけど・・?


さて、今日のハイライトはここです。
昨年発見した『三川東作業道群』は日本海往復コースにとっての欠かせないルートの一部になりました。
バイブルの地図上には載っていませんが、大山林道の北側です。
ただこれまでの2回はグループで走っていたので、途中の画像をあまり撮れませんでした。


今回はじっくり解説します。


まずは集落の奥の沢沿いを穏やかにフラット路面で登っていきます。


こんなコーナーでまた撮影会をしたら面白いだろうなー。


次第に道が細くなり、勾配もキツくなっていきます。


新緑が本当に美しい季節になってきました。
前回、但馬で走ったのは4/9でしたが、3週間近く経つとまるで景色が違っています。
秋の紅葉と並んで、春の萌える若葉の美しさには、思わず息を呑むほどです。


この道にはいくつかの分岐がありますが、大雑把に言えば右→左→右です。
そのへんは動物的感を働かせてください。

三原側から登ると、前半の1/3ほどでピークになり、少し稜線を走るとそこからコークスクリューのお出ましです。

その前に最大の難所が最初はあったのですが、その後どなたかが土木作業を施してくれたのか?ビビりそうなキャンバープレイは、軽い『遠心力』へと変化しています。


それ以前にとあるお知り合いは、ここで痛い目にあって悦んだ苦労したそうですが。


その先に連続鋭角のタイトなターンが待ち構えています。
ハンドル切れ角の大きなトライアル車はこんな時は楽ですが、車体がそのものが大きめなトレール車などでは苦労するでしょう。


全体を通して風景がパーッと広がるポイントはあまりありません。
この道は走ることに集中し、ロールプレイングのようにこなす方が楽しめるとも言えるでしょう。


その先にもアトラクションがいろいろと。
ここはヘアピンコーナーに倒木があるので手前斜面を降ります。


あとは沢ガレとか・・


倒木とかありますが、中級者以上ならば問題ないレベルです。
今回、シーズン明けて僕が初めてかなと思いましたが、すでに数台のタイヤ痕が残っていました。
適度に走る方が増えた方が何かと良いことも多くて喜ばしいですが、ここはビギナーの方は必ずグループで走ることをお勧めします。


そして竹林が現れれば出口はすぐそこ。
初めて完抜けできた時は感激したなあ・・♫


出口のすぐ脇にあるのはかつての小学校舎。
保存状態が抜群でとても絵になりますが、前面が舗装路なのが残念と思うのはワガママでしょうか。


さて、そこから柴山に抜けるもう1本の林道をレポートしたかったのですが、時間が押してきて、あの店に行きたかったので今回はパス。


この日の刺身定食のスズキは抜群に美味しかった!
店主にその旨を伝えると、今が一番脂が乗っているとのこと。
なんだろう、瀬戸内側のスズキにある独特なクセ(香り)が無く、とても上品なのですよねぇ。
ベイトがイカナゴやイワシなどではなく、もしかしてホタルイカでも喰っているのでしょうか?
それとさらに特筆は右上の南蛮漬けがもう絶品!!
こちらはアジではなくハタハタだそうで、骨が全く気にならないのには驚かされました。
さらにさらに酢の加減が絶妙で、この店の料理センスの良さにはいつも脱帽します。



食後は林道を離れて、いつものパターン。






またまた矢田川の河原で良い場所を見つけちゃいました。


県道4号線を南下して、山田集落から東に進みます。
渓流の美しさには溜め息が出てしまうほどです。

前回は残雪で撤退した宮神山田線には雪もほとんど残っていません。

イチョウの若葉もこれまた美しい🎵


分岐から支線の奥へと進みます。


この道がまた、ピストンだけどいいんですよね〜。


終点には可愛らしい苔玉が。


そしてこの絶景!
左端、少し枝に隠れているのが氷ノ山、中央には扇ノ山が並んでいます。


戻って途中からは工事中(今現在は冬季休止中)の本谷奥線。
いっぷう変わった倒木アーチがありました。



この道は最初に訪れた時と大きく様変わりをしてしまい、どうしてこの道だけ?というくらいにムキになって舗装化されていますが、新たに付けられた道以外に元々のダートがどこか別にあったはずだと思っていました。
それが今回やっと見つけることができましたよ〜♪

やっぱりこれだよね!
新しいルートには風情ってモンがありません。
この再発見は今回の収穫のひとつでニンマリとしてしまいます。


その後舗装路を挟んで用野和佐父に進みます。


そしてこれも拙ブログの定番『幻の池』定点撮影です。


聞こえるのは野鳥の囀りと、ヒキガエルの大合唱🎵
走り屋さんの皆さんは見逃してしまいがちな場所ですが、僕にとっては但馬の中でも3本の指に数えられる程の撮影ポイント。



この道には多少のアトラクションは残っていますが、昨冬の大雪による心配事が杞憂に終わったのは何よりの幸いです。



そして昨年11月以来、まる5ヶ月間来られなかったこの場所が今日のラストフィナーレです。


ここに来ると日常の嫌なこと、悩みごとも吹っ飛んでしまいます。
そんな場所がひとつでもあれば、心の余裕も生まれてきます、たぶん。

ちょっぴり寒い一日だったけれど、今日も但馬は素晴らしかったなあ♫
次回来る時には、棚田にもすべて水が張られて田植えが終わっているでしょう。
ついこの前、正月が明けたばかりだったのにね・・。


ところでこれまでほぼスマホオンリーでしたが、今年からはミラーレス一眼OLYMPUS OM-D E-M5をココぞという時に使っていきます。
今回も数枚のショットを使っているのですが、さてどれか分かるかなぁ?