シルバーグラスの微笑む一日 9/12 但馬
ススキが好きです!
私自身が秋生まれのせいもあるのでしょうか?そもそも草原が好きなんですよね。
だから秋の紅葉はもちろん大好きですが、それ以上に風にたなびく一面ビロードのようなススキの風景に惹かれます。
このススキという植物は本来アジアの一部だけに繁殖し、英語ではsilver grassと呼ばれるそうです。
こちらの画像は一昨年のハチ高原で撮影したもの、お気に入りのワンショットです。
さて今日の天気予報はどうもパッとせず、雨も降りそうだったのでとりあえず次のジャンキーズ・ツーリングの下見だけでもすることにしました。
まずは他をすっ飛ばして中辻肥前畑林道(全長約16km)です。
やはり空は鉛色で、わずかにポツポツ降ってきました。
路面は変わらずスーパーフラット!
ただ、先日の台風の影響なのか、次に大きいのが来たらヤバそうなポイントがありました。
たっぷりと湿気を含んだ空気ですが、気温は低めで、これはこれで良い雰囲気。
伐採作業もほぼ終わったようで、肥前畑寄りの区間の路面も落ち着いています。
そのまま抜けると大回りになるので、今日はピストンで往復です。
どこの記念碑を見ても、膨大な予算が投入されていますね。
元を正せば我々の税金が原資な訳で、もっと堂々と走れる林道が増えて欲しいものです。
まあ兵庫が恵まれているのは間違いありませんが。
帰りは支線「共同作業道中辻線」に入ります。
因縁のルートなので慎重に・・・。
この時期に入るのは初めてですが、意外にもそれほど草ボーボーという訳ではありませんでした。
しかし、隠れた落石がクセモノなので気は抜けません。
ま、一部区間はやっぱりこの調子。
分岐から「塩山中辻林道」に進みます。
それにしてもこの道の秘境感、ワイルドな雰囲気は他では味わえないものがあります。
ちょっと熊が怖いけれど、こちらの存在を大いにアピールしましょう。
広い空間に出るとゴールはすぐそこ。
県道262 号から国道9号線に出ます。
さてそこで先日もアップした、廃業して永く放置された高崎モータースの豪華?ストックリストです。
HONDA車が多いですが、輸入車はハーレー、BMW、DUCATTI、MOTO GUZZIなどなど。
国産はKATANAもあるし、懐かしの3輪バギー(ATCだったかな?)もあります。
店内の様子も覗けましたが、そりゃまあ凄い有様です。
もう少し良い保存状態だったならば・・・と思いますが、バイク達がちょっと可哀想な気がします。
もうひとつ別件で、先日来から取り組んでいた新規探索のフィニッシュルートの開拓ですが、ふと近くを通るとあっけなくその謎が解けました。
あんなに苦労しても見つからなかったのに、見る方向のせいなのですかねぇ。
とりあえずまた近いうちにShercoに乗り換えて、こちら側(国道)からアタックして答えを出そうと思っています。
これが完全に解明できれば大きな発見ですゾ!
お昼を過ぎてようやく晴れ間も少し出てきました。
やはり他はワープして仏ノ尾林道に進みます。
こちらは総延長11km弱ですが、私の但馬お気に入り林道ベストスリーのひとつ。
一昨年の台風の後、斜面の木立をすり抜けて落ちてきた巨岩(これでも小さくなった)は、砕かれて横に退けられています。
明け方まで雨が降っていたようで、今日も路面はベストコンディション。
待望の晴れ間が少しずつ増えてきました。
この記念碑の場所は、夏場はほとんど展望がありません。
近所だったら軽トラの荷台に草払い機を載せてスッキリさせに来るんだけどな〜、どちらも持ってないけど。
そしてM族の方々お待ちかね、仏ノ尾名物「ススキノヒャクマンカイビンタ」もそろそろシーズンインです。
そういえば、この支線も一度調査してみなければ・・・。
調べ直してみると、何やら面白そうなネタが!
この林道を抜けたところの佐坊、東垣地区には本当に美しい稲田が広がっています。
新屋から87号線でとちのき村に向かう途中のゲレンデは、前回敢えなく撃沈(穴に落ちて前転自爆w)したところでしたが、ふと見るとほんの10m離れた場所に違う入り口があったではありませんか!
どうして今まで気づかなかったのだ???
入ってみれば、これが大正解!!!
ワ〜オ、素晴らしいススキ野原が広がっています!
所々のアクセントになっている松や杉も美しい姿です。
私にとってはまるで桃源郷のようなものです❤️・・って変人デスカ?
い〜んです、わかる人にはわかるでしょう。
ススキとチカラシバ(猫じゃらしの大きいやつ)のコンビネーションもまた佳きかな。
「好きな木陰シリーズ」にまたひとつ加えるべき場所ができました。
こちらは扇ノ山方面を眺めた景色。
広い空と大地のブルーとグリーンの共演とでも言いましょうか、名付けて「但馬のウエストヴァージニア」?
この樹々は落雷でこうなってしまったのでしょう。
まるで計算を超えた自然のオブジェのようでもあります。
この眺めは先ほど走ってきた佐坊、東垣地区。
良さそうな支線もありましたが、こちらは畑に突き当たって行き止まり。
一旦元に戻ってから野間林道を登ると・・・ありましたよ!ここが先ほどの続きです。
今の季節は草だらけで路面が見えずに危険だし、パワーが食われて登るのも降るのもまず無理でしょうが、これは来年春先の最重要課題となりました。
パワー重視で行くのならばBetaか・・・グリップ優先ならShercoか。
あえて名前は書きませんが、その場所はこの辺りをよく走るライダーならばピンとくることでしょう。
前にも書いた◯ヌ◯シポイントから、麓のセンターハウス前まで、林道を横切って繋がっているヒルクライムorダウンヒルコースの実走編をお楽しみに。
いやいや、今日はスタート時間も遅くなり、正直を言えば期待感や高揚感のまるで無い始まりでしたが、思いがけない2つの発見で気分は最高潮!
最後はいつもの場所でじっくりと撮影します。
しっかりと準備を重ねて臨んでも空振りばかりの時もありますが、こんな期待感ゼロに近い滑り出しが収穫たっぷりなんて、まるで人生とも共通するようですね。
野球に例えるのならば、振らなきゃ当たらない、当てれば何かが起きる・・てなものでしょうか。
何はともあれ、とてもとても満足で充実した夏の終わり、秋の始まりの1日でありました。
じゃねっ!