真夏の絶景ハンター活動記録 8/15 鳥取八頭/岩美
私の住む兵庫県と接する鳥取県は、もともと人口全体が少なく、オフローダーの数も比例して少ないような印象があります。
林道も舗装化が進み、メジャーなところは現在まだ見当たらず、マイナーなところがほとんどのようです。
ただしこれはあくまで私の知り得た範囲のことであり、間違った認識かもしれません。
その中で、東部のエリアではイチオシのルートがあるのですが、今回は今年初めてその現状確認のために走ってきました。
道の駅若桜をスタートして、いつもであれば池田山暮ノ谷線を走るのですが、片側入口が来月いっぱいまで工事中なので、反対側の出入り口に向かうと小ぶりなひまわりの群生した畑がありました。
真夏の空です!
全身プロテクターで身を固めていることに大いなる疑問を感じてしまう瞬間です。
「何やってんだ、オレ? スイムパンツに履き替えて、ザブンと泳いだ方がいいんじゃね??」 と自問自答を繰り返します・・。
でもね、やっぱり暑さで頭がクラクラしても、こんな景色に出会えればシアワセなんですよ。
37号線を北上して、安徳の里・姫路公園の手前からダートに入ります。
その名ははっきりとは分からないのですが、荒舟福地林道支線群とでもしておきます。
鳥取県内の林道は、1本の繋がったルートでも途中で名前が変わったり、とんでもなくショートでも立派な名前が付いていたりと、頭の中がはてなマークで一杯になります。
ここも途中では「下モ山作業道」なんて書いてありましたが「下モ」のモって何よ???
ここはあのバイブルのも載っていない、昨年発見した完抜けルートです。
姫路側からの上り区間は幅員もあり、土質路面のとても好きなパターンの林道(作業道)です。
荒舟側の下りに入ると表情は一変して廃道チックになる二面性が楽しめます。
距離もそこそこ中程度、展望はほとんどありませんが良い林道です。
舗装林道福地荒舟線に出てしばらく進むとこんな石碑があります。
兵庫や鳥取の北部にも平家落人にまつわる歴史は多々ありますが、こんな出来事もあったのですね。
気になっていたもうひとつの支線入り口にも入ってみましたが、こちらは出口が見つかりませんでした。
次はこれもまた昨年発見した完抜けダート、鳥取プレイランドの近くからのアプローチ。
こちらの方が短めですが、良きつなぎの役割は、野球でいえば昔ながらの2番バッターというところです。
赤土の切り通しを抜けると分岐に当たり、昨年は右に進み大石地区方面に出ましたが、今日は左に進み殿ダムの楠城広場の裏に出ます。
ここは完成してからまだ歴史の浅い新しいダム湖ですが、周辺はやや過剰に?整えられていて、オンロードツーリングの途中に寄るのには良いかもしれません。
さて、そこから近くの本日のメインステージ Ver.1に移動しました。
ここも衛星画像から発見した場所ですが、植林伐採地の斜面に比較的しっかりとした作業道が設けられているのです。
何度も訪れていますが、たとえ晴れていても霞んでいたりする時が多く、なかなかスカッとした遠景が楽しめませんが今日はまさに絶景!
雲ひとつ無い・・・よりも、ある程度の雲がある空が好きです。
これは西の方角で、遥か遠くには大山も・・・。
ここでは地元のYさんが、愛機モンテッサでスポット参戦。
これまではトリッカーに乗られてご一緒しましたが、さすがに年季の入ったトライアルライダーがそれなりのマシンに乗れば水を得た魚同然です。
乾燥しきってザレザレの路面状態ですが思うがまま。
やっぱり私もこんなふうに楽しみたいもので、林道オフシーズンにはトレーニングを始めたい・・いや、やりますやります、きっとやります。
Yさん、その節はよろしくお願いしますが、西宮まで出張レッスンしてもらえます?
そしてメインステージ Ver.2 は道を隔てた向かい側の「曲り坂線」。
以前のブログにも書いていますが、私的には「岩美オーシャンビュー林道」と名付けています。
前半はやや荒れていて深い水溜りもありますが、それもこれから訪れる感動の序章。
少しずつ視界が開けてきて、やがて・・・
ドッカーンと広がる空と、遠くには日本海が!
最初に訪れた時のコーフンは今でも忘れられません。
こんな天気で初めてこの場所に来て、感動を憶えない人間とはオトモダチにはなれません。
久しぶりです、この眺め!
100点満点とは惜しくも言い切れませんが、今日は95点くらいでしょう。
そしてこの先にもまださらに続く、まるでCMに出てくるようなカッコイイ道なんです。
こんなところを走り抜ける快感こそが、オフロードバイクならではの楽しみでしょう。
そのまま行くとゴルフ場に突き当たりますが、手前を曲がるとさらに道は続いています。
しかしここからはかなり草が深く、ぬかるみもある荒れた区間に変わります。
今日は予定ではここから中辻肥前畑を経由して戻る予定でしたが、いろんな予定外のことが勃発したので、来た道をほぼそのまま戻ります。
更なる新発見は無いかと探りましたが、おもしろいエリアはありながらも、どれも行き止まり。
それもこれも林道ツーリングの楽しさのうちのひとつです。
最後は水遊びをして同時にナチュラル洗車。
稲の美しい季節です、日本に生まれて良かった。
真夏特有の田んぼから立ち昇る匂いは、夏休みの想い出と見事にシンクロします。