苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

Amazing Day! 6/21 但馬



今年はいろいろありまして、ラッキーとアンラッキーの振れ幅が大きく、自分でも驚くような日々を送っています。
年間を通して林道ツーリングに出かけるのは30~40回ほどに達しますが、良い日もあればまるでツイていないダメな日もあります。
悪天候やメカトラブル、転倒や忘れ物でワチャクチャだったり、その逆に思わぬ発見や予想以上の絶景に巡り合ったり、はたまた楽しい出会いがあったりと・・・。
さて、今日はどんな1日になるのでしょう?

先ずは福岡作山からスタートして、笠波池でパシャリ!
池のほとりに黒い大きな蛇がいましたが、これは良い予兆でしょうか?
少し風があって水面が波立ち、シンメトリーな画像にはなりませんでしたが、山頂付近にはガスがわずかにかかっていい感じです。

少し移動して未踏林道に踏み込んでみます。
ここは村岡ファームガーデン裏にある蘓武岳に通じる道。
以前ボスがちらりと漏らしていたのが気になっていました。
あ、もちろんシモの方ではなく、お言葉をです。
入り口には伐採した材木が積まれフォワーダーが停められていましたが、今日は作業は休みのようですんなりと入れましたが・・・
ところがこれがとんでもなく赤土ヌチャヌチャ路面でまあ大変!

先日までの雨と重機で荒らされた路面のおかげで、あっという間にタイヤはドーナッツ状態となり、私のバイクはフロントフェンダーにクリアランスがないのでホイールが回らなくなりそうです。
結局3合目まで登りましたが、このまま山頂付近までこの路面状態ではムリと諦めて引き返しました。
ただし、案内表示板を見れば予想していたあの場所に通じていることは間違いなし!
伐採作業の終わった後がとても楽しみとなりました。
ここまでは2打数1安打。

一旦9号線に戻り北上して、4号線を香住方向に右折してすぐの所から用野和佐父の支線に入ってみました。
あらためてじっくり走ってみると、用野和佐父線は支線が多かったのですが、まだどれも入ったことはありませんでした。
進んでみれば、これがなかなか良い感じ、しかし・・・

浮き倒木が行く手を阻んでいます。
右側から先行車が越えている跡がありましたが、濡れているし嫌な予感しか湧いてきません。

そこで二人で力わざで転がしてエスケープルートを作りました。

言い遅れていましたが、今日のパートナーはKTMフリーライドのなっちゃんです。
当初はソロで走るつもりでしたが、私のワガママペースでも合わせてくれると言うので快諾です。
これがこの後どれほどプラスになったことか。

本線へと合流、なるほどここに出たのね。

その先、和佐父方向に進むと別の支線があり入ってみるも、またすぐに倒木あり。
こちらはちょっと面倒なので引き返し、再び本線に戻れば・・・

昨年の紅葉の季節も素晴らしい風景を見せてくれた名も無い池ですが、先月訪れた時は干上がっていたのに、この日は素晴らしい別の顔を見せてくれました。
もしも水の中から絶世の美女が現れたておいでおいでとされたならば、たとえそれが妖怪変化と分かっていても、素直に引き込まれてしまいそうです。

和佐父に近づくと、道の周囲にはジギタリスがたくさん咲いています。
実はこの先にもこれを楽しみにしている場所があるのですが、さて。

山田方面に北上すると、途中右手に白菅山登山口と書かれた林道があります。
後であらためてバイブルで確認すると、これは和佐父林道となっています。
予定外でしたが、信頼するペアもいるので入ってみました。

気持ちの良いフラットですが、一部スリリングなガレもありました。
もしやそのまま次の目的地に抜けられそうな雰囲気でしたが、これは残念ながら行き止まり。

その次の目的地はこちら、小城(こじょう)の廃村です。
舗装路ではありますが、狭く片側が崖の、コケが生えたスリッピーな道を進んだ山奥にその場所はあります。
ビッグバイクで行くと、間違いなく嫌な汗をかきますのでお気をつけください。

ここは古い歴史を持った村だったそうですが、今は誰も暮らしていません。
かつて畑だったであろう場所に、ジギタリスが群生しています。
妖艶な独特の雰囲気を持つこの植物は外来種で毒性を持ち、間違って葉を食べて死亡例もあるそうです。
鹿も食べないのでものすごい勢いでその分布範囲を広げています。
すでに満開を過ぎて花は半分以上落ちてしまっていましたが、絵としてはまずまずだったかな。


少し早めでしたが、8時スタートだったので腹が減り、渓流のほとりで昼飯を摂ってひと休み。


ところで、きっとたくさんの人が同じようにしていたと思いますが、自粛期間の間、地図と睨めっこで次はどこに行こうかとプランを立てていました。



私は毎日のようにGoogle Mapの衛星画像で林道探しをしていて、候補地は溜まりに溜まっているのですが、まず白羽の矢を立てたのはこのエリア。
手書きで起こした地図がこちらです。

自分の中ではかなり手応えがあり、自信と期待を込めて前夜を迎え、ふとボスのブログを見ると・・・

ウッ、なんですと〜!予定していたルートそのまんまではないですかー!!
クッソー、先を越された💦
期待が落胆に変わって、テンションがダダ下りになりそうでした。
がしかし、冷静になってよく読めば、その中に狙っている林道のことは書かれていない・・・。
これはもしかして故意に伏せているのか?それとも・・・。

ともかく、なぞるように味取〜桧尾から春木方面に進み、ストリートビューで確認していた林道らしき入り口に入ってみました。

入り口から少し進んだ区間はチョイガレでしたが・・

オイオイ、その先の素晴らしいことったらアナタ‼️
特に見晴らしの良い絶景ポイントがあるわけでは無いのですが、古道っぽく、秘境感が素晴らしい、私的にはどストライクの林道です‼️

半分くらいのところで、完全には繋がっていないのですが、少し段差を超えるくらいで別のダブルトラックと合流しました。

この辺りからすでに完抜けできることが十分に予想され心臓はドクドク。


ラリーナビゲーターのように、iPhoneを駆使してルートを確認するなっちゃん。
私の林道レーダーは直感勝負ですが、ふたりを合わせればバランスが取れてちょうど良いのかも。

もうスタンディングで小躍りするように走りました。
釣り用語で言えば、久々のランカー級ヒットです!

トータル距離は正確に測っていませんが、おそらく7、8kmくらいでしょうか?
初めて走る道はいつも長く感じるので、実際はもう少し短いかもしれません。
それでもあのバイブルにも載っていない、地元民にもほとんど知られていない(タブン)林道を発見することは興奮してしまいます。
予想とずれたのは③と④が繋がっていたのではなく、この道は最終的に歌長下(うたおさしたorしも)の交差点に出てきということです。

というわけで9号線に出てからあらためて④を探りますが、入り口付近は素晴らしいグリーンカーペット!

しかし分岐左はすぐ行き止まり。

分岐右もしばらくは素晴らしかったのですが・・・

やはり2kmも行かないうちに道が消えました。
まあ、そうそう上手く事が続くわけではありません。

大きく移動して、小代の秋岡展望台でひと休み。
どなたかの真似をしているようですが、ここから眺める佐坊地区の棚田は素晴らしいですね。

そしてここでもペアがいることで少し大胆になり、ヒルクライムを試みるも、あまりの草の多さに途中断念。
引き返しの下り途中で前を行くなっちゃんが転倒しているのを見て笑っていたら、突然地面が消えてフロントがストンと落ち、体は前転デングリ返し!
一旦竿立ちとなってから、後ろから降ってくるバイクを足で蹴飛ばして、なんとか難を逃れました。
注意を払いながら慎重にゆっくりと下っていたのですが、それでも草に隠れた直径1mくらいの深い穴が見えていませんでした。
柔らかい土と草のおかげで、身体は首に痛みが走りましたが、それ以外はなんとか無事でした。
実は先月とあるアクシデント(バイクではなく)でムチ打ちとなり、現在もリハビリ治療中なのですが、今日はこの前にも張り出した木の枝にヘルメットを打ち、首へのダメージをダブルパンチで喰らってしまいました。
やっぱり首のプロテクターも付けようかな。
バイクのダメージはサイドスタンドの取り付け部分とホーンのステーが曲がった程度。
Shercoの初コケが前転と言うのは全く想定外ではありました💧
まあ所詮トライアル車なので、前転であろうとまくれであろうと、バイクには深刻な影響は及ぼしません。


さーて、気を取り直して本日のハイライト、ラストステージに臨みましょう。

先ほどの展望台の風景も良いのですが、愛する小代地区全体を俯瞰できるこの場所が大好きです!

そして目的のあの山はもうすぐそこに・・・。


たどり着くにはふたつのルートがあるのですが、Shercoであることと、頼もしい息の合ったパートナーが存在するおかげで、今回はハードな方にアタックしました。


そして、その先にはこんな風景が広がっています。

山々を見渡すのは、いつも行っているもうひとつの絶景ポイントが優っていると感じますが、ここの雄大さと解放感は他に類を見ません。

心が洗われるとはこんな瞬間でしょう。

秋のススキもとても美しいこのエリアですが、新緑の季節はまた格別です。

もうこれ以上のキャプションは必要ありませんね。

とか言いながら、大切なことを書き忘れていました。
この広い空間でまたイヌワシが悠々と飛ぶ姿を見ることができたのです!
先日も蘇武岳展望台からそれらしき姿を見ていたのですが、今回はまず間違いなくそれは全国的にも貴重種の国内最大級の猛禽です。
ただ本当に、本当に残念ながら、先日手に入れた鳥見用のカメラをこの日は持参していなく、その姿を画像に残すことはできませんでした⤵️あちゃ〜



ということで思わぬアクシデントもありましたが、驚くほど素晴らしい「Amazing Day」となりましたとさ。


The end.


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