丹波山城巡り・最終章 2/24 丹波・篠山
久しぶりに丹波地方も終日晴れの予報が出ました!
心配した放射冷却も大したことはなく、9時前に家を出て10時過ぎには現地到着。
ここは篠山の追入神社です。
前回まで、明智による丹波平定の戦いで奮闘しながらも敗れた、赤井の黒井城、そして波多野の八上城を巡りましたが、今回はその二つの城の勢力を分断し、勝因の大きな要素となった金山城です。
アプローチはいくつかあるのですが、一番短い距離がこの追入神社コースです。
本堂に向かって左手にある灯篭のところからスタートです。
四輪駐車場は10台ほど停められるスペースがその横にもありますが、私は国道脇に停めて、ジャケット、オーバーパンツなどは大きなゴミ袋に入れて置いておきます。
もちろんブーツもトレッキングシューズに履き替えました。
登り始めにこんな大木が迎えてくれました、力強いです!
木の祠って好きなんですよ・・・絶対に覗きたくなりませんか?
いきなり手なんか入れたらダメですよ。
登り始めはややきつめです。
八上城のように整備されているわけではなく、主に土質のシングルトラックで、トライアル車だったら私の腕でもなんとか登れそうです。
絶対にバイクで入ることは成りませんが、もし走れたらさぞ楽しいだろうと思わせる道です。
200mほどで鳥居とゲートが現れますが・・・
ハイカーさんのブログでも必ず取り上げられていますが、いいんですかね、コレ?
斜度も少し落ち着いて、気持ちの良い木漏れ日を浴びながら登り続けます。
このルート全体では1200mほどです。
左手から上がってくるルートに合流しました。
これはまた下山後に登ったルートの先なので覚えておいてください。
展望が開けた場所に出ました。
このアプリ、本当に便利ですわ。
半分以上を過ぎ、心肺に負荷がかかり、下半身の筋肉には乳酸が溜まってきます。
苦しさはありますが、それ以上にこの感覚がなんとも言えずに心地よいのですよねぇ。
やっぱり自分の身体を苛めるのが好きなんですかねー・・・ドMか?
廃寺跡がありました。
その先は馬場跡、こんな上まで馬を連れてきていたのですね。
当時は荷物の運搬にも馬が使われていたのでしょうか?
何も説明などありませんでしたが、馬の水飲み場の跡でしょうか?
来た道を含むと四方向に別れています。
右は前回訪れた明治のトンネル方向、左は鬼の架け橋、真ん中は金山城跡です。
もう少しで到着です・・・
着きました!頂上の本丸跡です!!
こちらが八上城(高城山)方向。
こちらが黒井城(城山)方向です。
拡大すると、中央付近に黒井城がはっきりと見ることができます。
丹波 金山城パノラマ
どうしても判官贔屓でか明智のことは良くは思えませんが、将としてはやはり優れた男だったのでしょうね。
この丹波平定、兵糧攻めは、小学生か中学生の頃に教わった記憶がありましたが、その頃は関東に住んでいたのでまるでピンと来ませんでした。
しかしこうして今、身近にそれがあると本当に生々しく感じられることができます。
こうした場に赤井や波多野、あるいは明智が立っていたのかと思うと、非常に感慨深いものがあります。
頂上から少し北に下るとあるのが、この「鬼の架け橋」
巨石が落ちて微妙なところに止まったまんまの状態です。
こうした奇岩は全国にいくつかあるそうですね。
向こう側は断崖絶壁で足がすくみます。
おきまりのポーズをセルフタイマーでパシャリ!
1回目は失敗しましたが、2枚目で成功です。(10秒でここまで登るのは俊敏性と度胸が要ります!)
そこからループで先ほどの四つ辻へ戻り下山しました。
この山は標高540m、比高300m、ルート距離1200mなので、普段トレッキングをされている人にとっては楽勝でしょう。
早朝からスタートすれば、三山制覇も決して難しくはないと思います。(車移動で)
今日も頂上で20分ぐらい過ごしながらも、トータル80分で下山しました。
いや〜、しかし最後は天気も良く見晴らし最高で楽しかったです。
暖冬のおかげで、2月中にこのプランが達成できるとはラッキーでした。
どうしてもこんな時は装備、プロテクター類は軽めなのですが、近くの林道も少し走っておきましょう。
先日も入り口まで来て、中には入らなかったこの奥坪線ですが、我が同士 gonzoさんが「結構良かったですよ」とコメントしてくれました。
この前、ゲートからのぞいた時は暗くてジメジメしてそうで嫌な雰囲気かなと思いましたが、やはり日差しが注ぎ込めば気分も変わります。
堰堤がありましたが、水は濁っています。
広場のような場所に出ました。
gonzoさんが訪れた時、この先はまだ工事中だったようです。
先に進んでみます。
お〜、空が広がるようになってきました!
なかなか良い感じだな〜って思っていたら・・・
スパッと行き止まり。
ゲートからは2kmちょっとの典型的な篠山市の林道パターン。
これで一箇所でも景色の良い所があればとも思いましたが、全体の雰囲気は想像を上回りました。
この手前にある峠の由来が興味深かったです。
再び追入神社の前を通り、そのまま南に進みます。
国道176号戦と平行に進みますが、おそらくこの集落の中を伸びる道こそ、古くからの西国街道の一部なのでしょう。
大乗寺の方へと進みます。
立派な山門がありました。
本堂の横を過ぎるとゲートがあります。
「崩落につき金山登山は通行止め」とありますが、ゲートを入ってはならないとの規制はありませんでした。
分岐は左に進みます。
むむっ、さっきよりもさらに明るい雰囲気です!
うわー、いい感じです!
と、ここで一人のハイカーさんとすれ違いましたが、実はその方は先ほど山頂でお会いした方でした。
下山するときには数組の山ガールや山おば様、老夫婦の方などとすれ違いましたが、この道は登山ルートのうちの一本であったわけです。
今日はここでサンドイッチをパクつきます。
左右に分岐があり、ここからは先はシングルトラックとなるので、ハイカーさんと出会うと悪いと思い引き返しましたが、これも予想以上に良いルートでした。
そしてまた旧道に戻り、すぐにその先の谷筋を上がります。
この素晴らしいお宅、建物は北欧系のホンカもしくはランタサルミの角ログだと思いますが、車や全体の雰囲気はまさにアメリカン。
オートキャンパー垂涎の的エアストリームのフルサイズや、ピックアップのフォードブロンコと、ここは所さんの隠れ家かよっ!?って思うほどでした。
うらやますぃ〜!
その先には美しいため池があり、数羽の鴨がのんびりと泳いでいます。
超フラットダート!
これがね・・・数キロ続いてくれるような林道が何本もあれば、篠山に移住しようかと思ってしまうのですが。
三方向に砂防ダムに囲まれた広場で終い。
かなりこの辺りも倒木がひどいですが、これだけ防災施設があればひとまずは安心だったことでしょう。
その少し先にはこの林道。
これもうろ覚えがあるなあ・・・と思い、その場でバイブルを検索しましたよ。
本当に隅から隅まで、よく調べ上げていますよね〜。
無駄足を使わずに済みました、ゲートで引き返します。
そしてこの旧街道筋はとても素晴らしい古民家とモダンな家が混在しています。
この土塀が素晴らしいなあと思って正面に回ってみると、現在も実際に生活をされている様でしたが、昔の豪農、庄屋さんのお宅で文化財指定を受けておられました。
この小学校も素敵です!平屋というのがまた良いですね。
どうです、この渡り廊下!キュイ〜ンときません?
これを造った大工さんは相当な腕の持ち主だったのでしょうね。
さあ、まだ身体は本調子ではないので、そろそろ早めに帰ろうかと思っていると・・・
あれれ・・・これはバイブルにも載っていない??
しばらく進むと分岐があり、右は古墳。
左に進むと・・・はい終了!
篠山市にお願いします、林道杭には長さを明記して下さい、頼みます!!
ま、でもリハビリを兼ねてのんびり楽しい1日でした。
だけど、そろそろズバーっとロングを走りたくなってきましたぞ〜!